第46楽節『血誓兄弟』

血よりも紅き、兄弟の絆!

ちょっとリアル忙し中で、またしても月2更新の誓いをスッぽかしていました(;’ヮ’)


今日は↑この二人の関係についてです。

投槍記事では『義兄弟』て事になってるオーディン&ロキ。
原作だと、義兄弟の他に『ロキはオーディンの養子』と書かれてたりします。
(※詳しくは北欧神話の本で『ロキの口論』を読んでね)

どっちにしろ、この二人に血縁関係は無く、オーディンがロキを気に入って神様ファミリーの一員にしたって感じかね。

俺が義兄弟の扱いにしてる理由は…、親子っていうと上下関係が固定され過ぎかなー?って…。
あと『アースガルドの神々は、オーディンを我が父と呼んで仕えている』らしいんで、オーディン⇔ロキを義親子とすると、ロキの特別感が薄まる(´-ω-`)
その他大勢の神々とおんなじやんけ!

それから……


元々はオーディン・ヘーニル・ローズル(※ロキの旧名?)が実兄弟だったが、後にオーディン・ヴィリ・ヴェーが実兄弟と改訂された説を読んだもんで、兄弟イメージが強いんだよね。

まぁ、何と言っても養子・実兄弟・義兄弟、この中で最もカッコイイのは義兄弟だろ!
これは絶対に譲れない(*’ヮ’)
 

つー訳で、オーディン&ロキは義兄弟の前提で話を進めます(・ω・)

この『義兄弟』というのは原語で Fóstbrœðra な模様。
発音は『フォストブレーズラ』だと思いマス。
(綴りとか貼っておくと、ちゃんとしたブログ臭が立ち込める…といいな^q^)

訳語には『血誓兄弟』『宣誓兄弟』なんてのもあったよ。
血誓兄弟…カッコイイ!
めんどいので俺は義兄弟と呼んでるけどね。

前にチラッと『二人は血を混ぜ合わせる儀式で義兄弟になりました』って記事に書いたんですが、今回はその詳細です。
儀式の手順が本に載ってたんで、丸写しします。


いつも通りの雑コラ(^ω^)

  1. 芝生を半円状に掘り起こす×2
  2. 芝生をアーチ状に立てかける
  3. アーチの真ん中に槍を置く
  4. 兄弟になりたい者同士がアーチの中に寝っ転がる
  5. 中で体を傷付けて血を流す
  6. 地面の上で血を混ぜる
  7. 仕上げに握手する
  8. これでブラザーだ!

SNSやネトゲではクリック1つでフレンド登録できますが、結構めんどくせーですな。
芝生のかまくら(?)は女性器、槍は男性器を意味し、同じ母の胎から生まれる事をなぞっているのだそうな。

ただ、複数の本に『この儀式は比較的新しい時代の方式』とも書いてありました。
↓神話ができた頃くらいはもっと簡素なシステムだったみたいす。

  • 地面の足跡に血を注いで混ぜる
  • 動物の血液の中に手を浸す
  • お互いのを啜る

す、啜る…?(´Д`;)オエー
絵的に想像したくないので、コレは無しだな…。

とりあえず血液が重要なんは分かりました。

テキトーにホラ話を捏造したのでどうぞ。


今は昔。
最高神オーディンは有能な巨人ロキをいたく気に入りました。
己の義兄弟として迎え入れるべく、血の儀式を行う事になったのです。


オーディン『ヘッドクラッシュ!!(ドゴォ!』
ロキ『ギャアアアア!(ブシュウウウ!

※ヘッドクラッシュ:ロードナイト専用スキル。敵1体に遠距離物理ダメージを与える。ダメージと共に一定確率で出血状態にする。

戦を司るオーディンに殴られ、ロキは思いくそ血を噴きました。

ロキ『ちょっ、本気の攻撃やめろ!ちょこ~っと血が出りゃ良いだろが(`Д´)』
オーディン『ははは、そう遠慮するな』
ロキ『つーか、これって自分で自分の体を傷付けるんじゃねぇの??』
オーディン『それもそうだな。では私の分は自分でやるか』


オーディン『ヘッドクラッシュ!!(ドゴォ!』
ロキ(工エエェェ( ̄□ ̄;)ェェエエ工?!)

オーディンは知識獲得のために自分の眼球を抉り出したり、お腹に槍を刺して逆さ吊りになった男です。
自ら血を流す事にためらいを持ちませんでしたので、無駄に大出血しました。

オーディン『よし、血液を混ぜ合わせて…グチョグチョ…握手!ベトォォ
ロキ『は、はい…』
オーディン『これで我らは血の契りを交わした義兄弟だ^^』


ロキ(やべーよ、軍神あたまおかしい)

ロキはアースガルド主神の義弟となった事を、さっそく後悔し始めたのでした。
めでたし、めでたし。

……。
この儀式でオーディンは『酒盃を傾ける時はいつでも共にある兄弟!』と言ったのだそうです。
ロキをどんなにか大切に思っていたのでしょう。
また別の機会に書きますが、悪戯三昧のロキもオーディンに対して好意を示していると、断定して良さげな部分があります。
そう。当初、二人の間には友情が確かにあった。当初は。

しかし、この血の誓いが……いずれオーディンの首を絞める事となるのです。
数々の予言を得ていた最高神は、それを知っていて義兄弟となったのでしょうか?
俺には計り知れません。

あっ、そーだ。


前回も書いたけど、ヘーニルはオーディンの義兄弟なんすかね??


トリオ旅行とかしてるのに、義兄弟+他人だとあからさまに可哀想ですよね。
俺的には、ヘーニルも血誓兄弟であって欲しいなぁ。

ずいぶん昔の記事で『この三人が旅行するのは古参だから』とか『オーディンが空腹だったから』とか色々と屁理屈をこねました。
しかし俺は一番肝心な事を忘れていた様です。
家族である事に、友達である事に理由なんか要らないよね。
彼らは純粋に気の合う仲間だったんでしょう。

良い事、言った( ・`ω・´)+キラッ

考えてみれば、この三神の辿る運命は数奇です。


最高神オーディン
アースガルドを創った男。
他ならぬ義弟ロキの裏切りにより愛息子を喪う。
神話の終わり、ロキの息子・フェンリル狼に呑まれ、命を落とす。


悪戯神ロキ
アースガルドを滅ぼす男。
バルドゥルを殺害し、神々と対立。
巨人を率いてアースガルドに攻め入らんとするが、虹の橋にてヘイムダルと相討ちする。


弓手神ヘーニル
アースガルド崩壊後も生き延びる男。
決断力に欠けるものの、オーディンと行動を共にしていた。
滅亡の炎が鎮まった後、オーディンの遺児らと共に新世界を構築する。

いつか遠い未来に道を違えていくけれど……、旅の空の下ではきっと仲の良い三人だった事でしょう。
生まれながらの兄弟の様に。

=====

北欧神話には色々なコンビやチームが登場しますけど、やっぱり俺はこの神様トリオが一番好きです(*’ヮ’)
いつかまた3人で旅行する話が出現すると思います。
多分…いつか…メイビー…。

  1. やっぱりアルマさんのブログは面白いです!週一で更新してくれなきゃヘッドクラッシュで義兄弟になります!

  2. わ、分かります!
    この3人組好きです(o^^o)
    そしてヘッドクラッシュで吹いたのでお茶返してください。

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