門番神ヘイムダルとフノス＆ゲルセミ姉妹の心温まる、捏造ほのぼのストーリー。

本編に入る前に前置きタイムです。

投槍ブログの検索ワードには『ヘイムダル　フノス』がちょくちょく入っています。

岩波少年文庫の『北欧神話』だと、
『出奔した父オーズの帰還を待つため、幼子フノスは虹の橋の前で過ごし、その間、年長者である門番ヘイムダルが色々な事柄を語って聞かせる』
…という心温まるエピソードがあります。

（※同書ではフノスではなく『フノッサ』という表記）

ヘイムダルが語る内容は天地開闢の事や、己の生い立ち等。
中でも俺にとって超インパクトあったのは…

ヘイムダル『私は千里眼＆地獄耳を修行で体得しました』

サラッとすごい事が書いてある。
それって練習や訓練で、どーにかなる様な類のものかぁ？？(´Д｀；)
俺は天性の能力だと思ってますが、岩波版は少年少女向けにリライトしてるだけあって、『神様も努力しとるんやで！』と教育的な内容にしてるのかな？(・ω・)

多分、ヘイムダル＆フノスの関連性は古典的な伝承にはなく、岩波版のオリジナル展開だと思います。多分。
（他の本で読んだ事ない。てゆーか、フノスは全然登場しない…）
しかし子供に優しく教育的な好青年とゆーのは、真面目なヘイムダルにぴったりのイメージで素敵でござるな。
今回はこの路線で行こうと思います。

ところで。

俺は投槍北欧神話・第３３話『愛の女神の恋』において、フレイヤの娘はフノス＆ゲルセミって設定にしたんですけど…。

そもそも伝承だと、フレイヤの娘はフノス１人だったり、フノス＆ゲルセミの２人だったり、バージョンによって違います。
フノス・ゲルセミの名は共に『宝石/宝物』という意味なので、ゲルセミとはフノスの別称なだけって気もする。
ヘイムダルを慕っているとゆー設定の岩波版北欧神話にもフノスしか出演してないし…。
うーん。

まー、こまけーこたぁいいんだよ。
俺は何がどーあってもフレイヤの子供は、フノス＆ゲルセミの二人のが良いんです。
ついでに双子であって欲しいんだよ。フレイ＆フレイヤは双子だしさ。
美少女一人っ子より、美少女双子姉妹の方が圧倒的に嬉しいだろ？な？

あとゲルセミって響きが格好良い。
これは確実に俺好みなゴージャス系美人に育つ感じの名前…！間違いない。
ゲルセミを神様メンバーに入れるべきです。
ROにも『ゲルセミのリボン』とかネーミングアイテムを実装して頂きたい。

ちょっと前置きが長くなりましたね。
ヘイムダルとフノス＆ゲルセミの捏造ハートフル★ストーリー始まるよ！

 

今は昔。
アースガルド国境・虹の橋ビフレストにて。

フノス＆ゲルセミ『おはよー！！(・ω・o(・ω・o)』
ヘイムダル『やぁ。二人共、今日も来たんですね』
フノス『うん！お父様のお迎えするの！(｀・ω・)』
ゲルセミ『一番におかえりって言ってあげるんだから！(・ω・´)』
ヘイムダル『父君…オーズですか…。そうですね、私も無事の戻りを願っています…』
フノス＆ゲルセミ『ありがと、ヘイムダル(・∀・(・∀・ )』

フノス＆ゲルセミの父オーズは旅に出たきり行方知れず。
その帰りを諦めきれない姉妹は、アースガルドの玄関であるビフレスト橋へ日参し、父の帰還を今か今かと待っていました。
しかし虹を守護するヘイムダルは、何やら気が重い様子…。

えーと。
投槍北欧神話ではフレイヤの夫オーズ＝あの方の変身形態という説をゴリ押ししています。
（※これも詳しくは第３３話参照）

この説でゴリ押しした場合、千里眼＆地獄耳を持つヘイムダルには、オーズの正体がバレてても不思議はないですよね。
彼は真実を知っていた。
そーゆー事にしておいて下さい。

ヘイムダル（詮無い事だな…。父君はずっとアースガルドに、二人の傍に居られるのだから。
今すぐにでも教えてやりたいが、あの方の秘密を私の一存で明かす訳にもゆくまい。
この子らは疎か、母たるフレイヤすら知らぬのだ。
いつか親子の名乗りを上げる日まで、私にできるのは、ただ見守り、励ましてやる事だけ…）

ヘイムダルは純真な幼子達を不憫に思いました。
しかし神様界は上下関係ちょー厳しい上に、ヘイムダル自身も人間に身分制度を授ける等、序列を重んじる性格。
オーズの所在については、口を固く閉ざすより他ありません。

フノス＆ゲルセミ『ねぇねぇ。私達もヘイムダルみたいに強い軍神になれるかな？(・ω・o(・ω・o)』
ヘイムダル『うん？どうして軍神になりたいのです？』
フノス『軍神になったら旅に出て、お父様を探すの(・ω・´)』
ゲルセミ『お父様は悪い巨人に捕まってるかも知れないし(｀・ω・)』

ヘイムダル『…ええ、きっとなれますよ。君達は、軍神フレイヤの血を受け継いでいるのですから』
ヘイムダル（あの方の血もね…）

フノス『よーし！じゃあ、今から特訓だ(・ω・´o)』
ゲルセミ『ヘイムダル、組み手しよう(o｀・ω・)』
ヘイムダル『ははは。それはまだ早いでしょう。焦ってはいけません。ゆっくり大人になりなさい＾＾』

ヘイムダル（軍神稼業なぞ華々しく見えたところで、所詮は殺戮の日々。
例え神の子とて、血腥い宿命はできるだけ遠い方が良いさ…。少なくとも、父の面影を恋しがるうちは…）

フノス『えー、つまんなーい(-ω-`)』
ゲルセミ『もしかして私達って、お仕事の邪魔？(´-ω-)』
ヘイムダル『とんでもない。こうしている間にも、ちゃんと千里眼＆地獄耳で哨戒し…ハッ！？』

 
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 

フノス『何その目、こわっ！Σ(´д｀)』
ゲルセミ『これはヘイムダルの千里眼が働いた印なの！この特徴からヘイムダルは別名”500km先で羊の毛が伸びる様子を観察できるマン”と呼ばれているよ！(｀・ω・´)』

フノス『てか、耳ながっ！Σ(´д｀)』
ゲルセミ『これはヘイムダルの地獄耳が働いた印なの！この特徴からヘイムダルは別名”500km先で針が地面に落ちた音も聞き分けるマン”と呼ばれているよ！(｀・ω・´)』

ヘイムダル『犯罪を検知しました。至急、現場に急行します！二人共、また後で！（ﾀﾞｯｼｭ！』

それだけ言うと、ヘイムダルは愛馬グルトップに跨がり、風の如く走り去ってゆきました。

フノス『と…ともかく…何か事件発生したんだね？！』
ゲルセミ『うん。ついてってみよう』
フノス『ヘイムダルと一緒に悪者退治だ！(｀・ω・)ｼｬｷｰﾝ』
ゲルセミ『軍神フノス＆ゲルセミ出動！(・ω・´)ｼｬｷｰﾝ』

 
 
 
 

緊急出動したヘイムダルを追った幼い二人が見たモノは…

 
 
 
 

ヘイムダル『公然猥褻および動物虐待の現行犯で逮捕します』
ロキ『今…俺の命がかかった任務中なんですけど…』

説明しよう！
巨人シアチ殺害に関与したロキは、スカジを笑わせないと復讐でブッ殺されてしまうのだ！
（詳しくは第３話『ニヨルドの宴』参照）

ヘイムダル『大人しくお縄につきなさい！』
ロキ『縄なら既に俺のﾋﾟｰｰｰ！についてますが何か？（ﾌﾘﾌﾘ』
ヘイムダル『婦女子の面前で何という破廉恥な。恥を知りなさい、変態』
ロキ『変態じゃねーよ！仮に変態だとしても、変態という名の狡知神だよ！
つーか、てめぇ、地獄耳なら経緯も聞いてるだろーがよ。笑わせないと俺が死んじゃうの！』

ヘイムダル『笑いを取るなら、トールの花嫁姿を見せるとか、罪の無いジョークをおやりなさい』
トール『Σ唐突に俺を巻き込むのやめろ！！』
オーディン『言っておくが、うちの教義だと女装も違法だからな？？？』

スカジ『∵ﾟ･*:.｡.:*･ﾟ･.∵･(ﾟεﾟ*)ｯﾌﾞｰｰｰ!!』

スカジは堪え切れず大爆笑しました。

スカジ『ﾋﾟｰｰｰ！で山羊と綱引きしてタイホとかｗｗｗｗｗガチムチ雷神が花嫁とかｗｗｗｗｗないわｗｗｗｗ｡･ﾟ･(ﾉ∀`ﾟ)･ﾟ･｡』
オーディン『勝負あったな』
ロキ『よっしゃー、これで死なずに済んだー！！.ﾟヽ゜・｡+（・∀・）+｡・゜ +.』
オーディン『いいから早く見苦しいモノをしまえ』
山羊『メェェ～！｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡』
ニヨルド（ボクの嫁になる娘は下ネタ好きなのか…）

結局、スカジはやっぱり吹いたのでアースガルドに平和が訪れたそうな。

めでたし、めでた…

フノス＆ゲルセミ『ねー、何であの人チャック開けてるの？？ｷｮｰﾐ(・ω・о(・ω・о)ｼﾝｼﾝ』
ヘイムダル『こ、子供は見ちゃいけません！！！あっちの方、向いてなさい！！！』

ヘイムダル『クッ…さっそく児童に悪影響が出ているぞ！話は署で聞こう！』　※署＝ヒミンビョルグ城
ロキ『警官コントは、もうええわ！（ﾌﾟﾗﾝﾌﾟﾗﾝ』
オーディン『いいから！しまえ！早く！！』
スカジ『ウププーッ！( ´艸｀)』
ニヨルド『あの…スカジ…式の打ち合わせとかしない…？＾＾；』

フノス＆ゲルセミ『大人って、よく分かんないねー(о`・ω-)(-ω・`о)ﾈｰ』

美少女姉妹が大人の階段を登るのは、まだまだ先の事であったそうな。

以上。
健全な児童を育成するべく、日夜、悪と戦う正義のヒーロー・ヘイムダルの捏造ストーリーでした。
頑張れヘイムダル。負けるなヘイムダル。
実父も実母もアレな感じだから、フノス＆ゲルセミが真っ当な女神になれるかは、割りと君の双肩にかかっているぞ。

 

……。
果たしてスカジとニヨルドの結婚以前に、フレイヤとオーズが結婚していたのか？子供は生まれてるのか？…と疑問は山積しますが、その辺はフンワリした感じでお願いします。

なお今回のイコン作成にも3時間を要しました。
描いてるうちに妙に縦長サイズになったので、スマホの待受にもピッタリです。
厄除けになるかは分かりませんが、人払いの効果は確実でしょう。

それではまた次回。