第8楽節『炎の首飾り・2』

今回の投槍北欧神話は『炎の首飾り・1』の続編でございます。
ブリーシンガメンを巡り、もつれ合う神々の思惑を御覧下さい。


今は昔。
破廉恥な代償と引き換えに、フレイヤがブリーシンガメンを手に入れた日の夕刻。
小人国から帰国したロキは、義兄弟である主神オーディンの居城ヴァラスキャルヴに直行しました。

ロキ『お・義・兄・様~ Σ三三三三ヽ(*’ヮ’)ノ』
オーディン『うるさい黙れキモイ帰れ』

オーディン政務中
お義兄様は千里眼Lv1使用可能の玉座に腰掛けて政務中でした。

ロキ『大スクープ持って来てやったのにツレねぇなぁww』
オーディン『なんだ?私は忙しいんだ2秒で言え』
ロキ『フレイヤたん(笑)が小人と援交してました(1.5秒)』
オーディン『Σナニイイイ!?……い、いやいや、言いがかりは止めろ。殺すぞ』
ロキ『ほらよ( ´,_ゝ`)ノシ [証拠SS]
オーディン『…………ッ…!!』
ロキ『いやー、お義兄様も千里眼を使ってればリアルタイムで目撃できたのにね~

ロキはフレイヤの恥知らずな行いについて微に入り細に入り語って聞かせました。
なんでそんなことをしたかって?
彼は知っていたのです…。

ロキ『…惚れてたんだろ?( ´,_ゝ`)プッ』
オーディン『な、何を訳の分からんこ、ここことを…』
ロキ『そう落ち込むなって!お前、愛人いっぱいいるじゃん( ´,_ゝ`)ププッ』
オーディン『うるさぁぁぁぁあぁぁぁぁぁい!!;;;;』
ロキ『( ´,_ゝ`)ウププーッ』

食いしん坊なロキでしたが、一番の大好物は食べ物ではなく『他人の不幸』!
フレイヤに恋するオーディンが暴露トークで苦しむ様子は蜜の味(*’ヮ’)+ だった訳です。

以下はオーディンの心情(想像)

ヴァルハラ
オーディンはフレイヤと軍神として勢力を二分していました。
人間界で死んだ戦士達の中から、最終戦争ラグナロクで戦力になりそーな強い魂(ROでいう転生者)を持って帰るのが二人の仕事です。
この作業で先に魂を選ぶのはフレイヤ。
一番偉い神様であるハズのオーディンは、彼女が目ぼしい魂を抜いた後の残りを取り分としています。
下心からフレイヤをちやほやしてたんですね、分かります。

それとなく色目を使っていた憧れの女性が、宝石目当てで他の男と愛の欠片もないピーーー!
ショックです。幻滅です。俺なら引き篭もります。
しかも、アースガルド主神という男の中の最高の男!な自分がまだ何にもしてないのに、最低ランクの男であるブサメン小人四人がフレイヤにあんなことやこんなことをしたなんて…。
プレイボーイのオーディンにとって、これほどプライドが傷つく出来事もないでしょう。
オーディンのハラワタは嫉妬と怒りで煮えくり返りました!

オーディン『……収…して来い…』
ロキ『っはぁ?(゚Д゚)』
オーディン『アース主神の名においてロキに命ずる!ブリーシンガメンを没収して来い!』
ロキ『私怨で職権濫用すんじゃねぇwwwwwwwwww』
オーディン『命令に背いたら、お前を細切れにしてゲレとフレキのエサにするぞ!』
      ※ゲレとフレキ…オーディンのペットの狼
ロキ『ハイハイハイハイ。やりゃあ良いんでしょ、やりゃあ(‘A`)』

またしてもオーディンの無茶フリが発動です。
没収任務とは言いますが、苦労して手に入れたブリーシンガメンをフレイヤが簡単に渡すハズありません。
これは『盗んで来い』ってことです。
最高神、ダメダメ過ぎる(‘A`)

その日の夜中……。

ロキ@セスルムニル
ロキはフレイヤ邸・セスルムニルの前に立っていました。

ロキ『うーむ、どこも鍵がかかってんなぁ』

オーディン公認の盗人はあちこちを探ってみましたが、主神とツートップを組む軍神の屋敷だけあってセキュリティには隙がありません。
門扉も窓も堅く閉ざされています。
力ずくでドアをぶち破ったりすれば、住人達が目を覚ましてしまうでしょう。
かと言って、手ぶらで帰ればペットフードにされてしまいます。

彼はしばらく考え込むと……

ハエに変化!
ロキ『メタモルフォーゼLv1 !!』

得意の変身術でハエに化け、屋根の小さな穴から室内に潜入しました。
ROのセスルムニル(フレイヤ大神殿)も面倒くさい侵入クエストが必要ですよね。
それはこのエピソードが元になってるのかも。
無事、セスルムニル内部に忍び込めたロキは元の姿に戻り、ブリーシンガメンを求めてアースガルドで最も神秘に満ちたダンジョンへと向かいました。

フレイヤの寝室
愛と美の女神の寝室に!!(゚∀゚)

フレイヤはブリーシンガメンを装備したまま、すやすやと眠っています。
ロキは女神を起こさない様にそ~~っと首飾りを外そうとしましたが、留め金の部分がフレイヤの体の下敷きになっていて手が届きません。

ロキ『ややっ、これは体に触って留め金を表に出さないといけないなぁ~wwwww』

彼は小さなノミに変身し、フレイヤの胸に降り立つと嬉しそうにピョンピョン跳ね回りました。

ロキ『( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!』

ロキめ、羨ま…けしからん。
ひとしきりフレイヤの肌を楽しんだロキは、彼女の顔までジャンプしました。

ロキ『…いいか、これはセクハラじゃないぞ。任務遂行のため止むを得ないんだ><;』

そしてノミのロキは女神のほっぺたを思いっきり刺して、血を吸ったのです。
これってチューしたのと同じことですよね…。
ロキめ(ry

フレイヤ『痛ッ…うぅ~ん、ムニャムニャ』

フレイヤは目こそ覚ましませんでしたが、虫刺されの痛みで寝返りを打ちました。
その弾みで上手い具合に首飾りの留め金が剥き出しとなったのです。
ロキは再び本来の姿に戻り…

ロキ『スティール !!』

ブリーシンガメン 1 個獲得。

こうやってロキは世界No.1美女の寝室を十分に堪能した上で、ブリーシンガメンを手に入れることができたのです。
主神に命令された時は渋い顔をしたクセに、絶対シュミと実益を兼ねてるだろ、この窃盗劇…。

ロキ
ロキ『明日の朝、フレイヤたん(笑)は一体どんな顔するやら…( ´,_ゝ`)ウププーッ』

ブリーシンガメンを見事にGETしたロキに待ち受ける運命とは…?!
次回、第8楽節『炎の首飾り・3』』に続く!

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