第44楽節『神々の酒宴・1』

あの神様の壮絶な過去が明かされる…!


久しぶりに長編だよ(・ω・)
壮大な画像を作るのがクソ面倒臭い…ゴホッゴホッ、とっても楽しみです。
シリーズ第1回目の今日は、ほぼフル捏造ストーリーとなっておりますので、予め御了承くださいませ。
あの神様?誰だろうな??

 


今は昔。
夜ごとに盛大な酒宴が催される、戦死者の館ヴァルハラ。
神々と英霊達が一堂に会し、今日も今日とて酒池肉林……のハズが???

オーディン『それでは諸君、アースガルドに一万年の栄光あれ!乾杯!!』
神々『カンパ━━(´∀`(´∀`(´∀`)━━……』
ロキ『ちょっと待ったぁ!!ヽ(`Д´)ノ』
オーディン『何だ』
トール『乾杯っつーか、コッチまだ酒が全員に行き渡ってねーんだけど!?』
オーディン『おい、戦乙女は何をしている。酒を注いでやれ』
戦乙女A『申し訳ございません。実は…』

ヴァルキリーは死者の魂回収の他に、宴席での給仕もお仕事です(・ω・)
その彼女が継いだ二の句で、全アース神に激震が走りました。


戦乙女A『酒蔵のビールがもう一滴も残っておりません…』
神々『な、なんだってーーーーーーーーーーー!!!?ΣΩ ΩΩ』

無類の酒好きである神々は、数少ない娯楽として飲み会を楽しみにしています。
そして部下の人間(戦死者の魂)も天上の宴に列席できる栄誉を糧に、ラグナロクに備えて修練している訳で…。
つまり酒の枯渇とは単なるレクリエーションに留まらず、アースガルドの国防上、大問題が発生したと言えます。

戦乙女B『幸いメインディッシュ&おつまみは在庫がございます』
戦乙女C『今宵のところは飲み会でなくお食事会ということで…』
神々『っっざけんなーーー!!!!酒無しで乾き物ばっか食えるかああああああ!!!!!』
戦死者達『美女のお酌で天上界のお酒飲み放題だから、必死で戦ったのにあんまりだ…(‘A`)』

まぁね。
飲み放題プランで居酒屋に入って、序盤から酒が売り切れ状態だったら詐欺だよね。
俺は烏龍茶で全く問題ないけどな。
そんな訳で和気藹々とした宴のはずが、怒号の飛び交う事態に発展したのです。


トール『親父、大事件だ!!』
ロキ『お義兄様、緊急国会招集してよ!(`ω´;)』
オーディン『……うぅーむ……』

しかし宴の主催者たるオーディン様は若干、反応が鈍くていらっしゃいます。
何故ならば…

オーディン『フリストよ、私用のワインはあるんだろ?』
戦乙女フリスト『は、はい』 ←オーディン専属ホステス
オーディン『ならば…ビールが足りてようが、足りてまいが…別にどうでも良いわ…』
トール『Σ親父ィーーーー!!?』
ロキ『ヘーニルっぽい反応やめろ!お前がやると割増でイラつくんだよ!』
ヘーニル(僕も…別に何でも良いや…)

えーとね。
もちろん↑コレは捏造会話ですが、神々が『を原料とした酒』を欲していたのは確かなので…、葡萄酒しか飲まない設定のオーディンには被害が無いんですよね。
きっと最高神はどーでもよかった。うん。

神々+戦死者達『酒ー!酒を飲ませろー!』
トール『緊急国会やるべきだよな!?』
ロキ『はいはいはーーい、さんせー!!(`Д´)ノ』
神々+戦死者達『異議無し!!』
オーディン(早くワイン片手に、女とイチャイチャしたいのに…)
戦乙女達(しばらくホステス業務をサボれると思ったのに…)

こうして酒不足を解消するための会議が、クソ真面目に開催されたのです。
重ねて申し上げますが捏造です。


チュール『現在、我が国における酒類生産量および消費量は、皆様のお手元に配布した資料の通りです』
オーディン『ふむ、生産が全く追いついておらん訳だな』
フレイ『豊穣パワーで原料の作物は余ってる位なんですが、加工がボトルネックですね(・ω・`)』

アースガルドにはフレイ・フレイヤ・ニヨルド・トールといった、農業系の神様が大勢います。
また家畜には、いくら食べても肉が再生する神豚セーフリームニル・無限にミルクを絞れる神山羊ヘイドルーンなんてチートな奴らも。
しかし農作物をアルコールに効率良く加工する工業技術が圧倒的に不足していた…と俺は推察しています。
美男美女・武力・知力・豊穣力に恵まれたアースガルドで、唯一の弱点が工業力です。
今回の酒造に限らず、巨人を騙して城壁修理させたり、グングニール等のマジックアイテムは小人に外注したり…。
現代日本人の価値観からすると、『知力=工業力』って図式にならない北欧神話がちょっと不思議(・ω・)
民族性の違いなんでしょうね。

(※アースガルドにも鍛冶場はあったみたいですが、話の主題にならない以上、生産力はお察しだと思う…)


ヘイムダル『事態を打開する方向性として生産量を上げるか、消費量を下げるか、をまず決めましょう』

24時間フル勤務のヘイムダルさんですが、宴会には出席しています。
そんでもって『ヘイムダルは居城ヒミンビョルグにて美味い酒を呑む』とか本に書いてありました。
飲酒警備?(´Д`;)
数々の超常能力を有する彼のことですから、きっと酒は飲んでも飲まれない神能力でもあったんでしょう。
公式で飲酒ゲロした誰か第1話参照)とは大違いだな!
この男、欠点無いんか?


フレイヤ『減酒は断固反対よ!戦乙女との飲みニケーションで戦死者の統率を図ってるんだし!』

ヴァルハラ宴会を切り盛りする戦乙女のリーダーはフレイヤ。
人間兵から信頼を得るための飲み会で肝心の酒が足りないなんて、彼女のメンツに関わりますよね。


オーディン『消費量については、ブラックホール胃袋を持つ神が二人もいる点が問題だな(ギロリ』
トール『何で、こっち見んだよ…』←大食漢&大酒飲みの神
ロキ『俺www酒よりメシ派だしwwwメシは余ってんだから俺のせいじゃねぇwwww(^ω^;)セフセフ』←大食漢の神

トールとロキはどちらも食い意地の張った神様です。
ただ、ロキは飲酒シーンでも『大量に飲みまくった!』とは明言されていないので、俺の中ではグレー判定です。
トール級でないにせよ、普通よりは飲んでるんじゃね?


ニヨルド『まぁまぁ、トール君も豊穣神として原料生産には功績があるのですし。余剰作物をいかに効率良く酒へ変換するか、という方向で進めませんか?』
オーディン『うむ。アルコール生産性向上プロジェクトを立ち上げる事としよう』
神々『異議無ーーーし!!』
オーディン『ではプロジェクト責任者になりたい者は前に出るが良い』
神々『しーーーん…』
オーディン『……』

これまでのお話からすると…アース神は、ロキを脅して事件解決させたり、詐欺で他人から財産を巻き上げたり…とにかく自助努力で真っ当に頑張る!みたいな精神がだいぶ欠乏しています。
お酒は大好きでも、額に汗して調達する役は絶対にイヤだったと思いますね。
そこで公平を期するために、占いによって責任者を選定することに決まりました。


ノルン三姉妹、久々に登場。

運命を司る彼女達が、まじないを行ったところ…

ウルド『プロジェクトリーダーに相応しいのは雷神トール
ヴェルダンディ『ラッキーパーソン…いえ、ラッキーゴッドは海神エーギル
スクルド『この2人の働きにより、神々の酒蔵は満たされるでしょう』
オーディン『よし。トール、何とかして来い』
トール『おいィィィ!?これ絶対ヤラセだろ!?なぁ、ヤラセだろ!!?』
神々『責任を持って頑張って下さい、トール!(´∀`(´∀`(´∀` )』

限りなく仕込み臭いお告げを得て、トールがプロジェクトリーダーに任命されたのです。
まぁ、飲兵衛の彼が責任を取る、理に適った人選ってコトにしときましょう。

オーディン(さーて、取っておきのワインを開けて、女を侍らすか…)
ロキ(よっしゃー、今回はラクできるぜ^q^)

さてはて。
プロジェクトリーダー神トールは上手い事、お酒を調達できるのでしょーか?

第44楽節『神々の酒宴・2』に続く!(*’ヮ’)ノ

  1. ありがとうございます(・ω・)
    いつも雑でスミマセン…。

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