第25楽節『神器と花嫁・4』

投槍北欧神話・第25楽節『神器と花嫁・1』
投槍北欧神話・第25楽節『神器と花嫁・2』
投槍北欧神話・第25楽節『神器と花嫁・3』
の続きです(・ω・)


フレイヤ覇凰拳さくれつ!
今は昔。
雷神トールからミョルニールを奪った巨人スリュムは、交換条件として女神フレイヤとの結婚を提示しました。
そこでトール&ロキはフレイヤに奪還協力を要請したのですが…。
例え作戦上であっても『醜い巨人の嫁になれ』と言われ、美を司るフレイヤは大激怒。
二人はボコボコにされ、とうとう最高神オーディンへ事態を報告しようと決めたのでした。

神々の溜まり場
トールとロキが神々の溜まり場グラストヘイムに足を踏み入れると、フレイヤを除く全神様が沈痛な面持ちで集結していました。

ロキ『神々の皆様、ごきげんうるわしゅう…(;’ヮ’)ノ』
オーディン『やっと当事者が戻って来たな(ジロッ』
トール『親父。。。じ、実は。。。』
オーディン『これよりミョルニール奪還に関する臨時国会を召集する!』
トール&ロキ『バレてるーーー!?』

時を遡ること、数時間前。

フレイとチュールがチクる
挙動不審なトールに疑念を抱いたフレイとチュールは、すかさずグラストヘイムまで一報を入れていました。

フレイ『オーディン様、トールがミョルニールをなくしたみたいです(-ω-`;)』
オーディン『Σ何ィィィィ!?』
チュール『あちこちの神にミョルを見なかったかと尋ね回っていました』
オーディン『あの馬鹿息子は何をやっとるんだ…』

~回想おわり~

…この部分は想像だけどね(・ω・)
トールが大っぴらにミョルを探していたのは事実なので、誰かしらがオーディンに報告したと思うんだ。

オーディン『お前達がコソコソ裏工作していたことはお見通しだ!』
トール『さ、さすが親父。。。』
ロキ『お前wwwwみんなに聞きまわってたのかよwwwバレるに決まってんだろがwwwwwwww』
オーディン『大方、巨人にでも盗まれたのだろう?軍神として恥を知れ!』
トール『面目ねぇ…;;』
ロキ『まぁまぁ、お義兄様っ。今はお説教より打開策を考えましょうぜ。ねっ?ねっ?(;’ヮ’)』

よくよく考えるとオーディン本人もメイン武器グングニールを奪われたことがあるんですけどね!
第21話参照)

ロキ『犯人のスリュムはミョル返しても良いとは言ってんだけどさ、そんかわり…その…ゴニョゴニョ』
オーディン『何だ?ミョルと引き換えに何を要求しとるのだ?』
トール『フレイヤを嫁に寄こ…』

荒ぶるオーディン
オーディン『却下する!!』
ロキ『デスヨネー!!(゚∀゚)』
トール『親父…(‘A`)』

巨人の要求である『フレイヤとの結婚』は、彼女に下心を持つオーディンが全力で拒否しました。
(※想像です)
そこで神々は、如何にしてフレイヤを差し出さずにミョルニールを取り戻すかを議論することとなったのです。

神A『うーん、ミョルを取り戻すには、やはり武力行使でしょうか?(;´Д`)』
オーディン『対巨人部隊リーダーの武器が奪われているのにか?こちらの戦力は大幅に落ちている』
トール『うー。。。』
オーディン『巨人どもは好機を逃すまいと、丸腰のトールを全力で殺しにかかってくるだろう』
神B『じゃあ、ロキさんに盗んで貰うのは!?』
ロキ『地下13,000mとかモグラに化けたって無理ゲーだと思います\(^o^)/』

あーでもない、こーでもないと意見を出し合いますが、なかなかこれといったアイディアが浮かびません。
そこで一人の神が声を発しました。

門番ヘイムダル
ヘイムダル『オーディン様、私に案があります』

24時間365日ずーっと虹の橋ビフレストで国境警備しているって設定なのに、なぜか神様会議に皆勤賞の門番ヘイムダルです。
Gチャだよな、Gチャなんだよな??
その謎はともかく、彼はこんな作戦を発表したのです。

ヘイムダル『トールがドレスを着れば良い』

グラストヘイムに静寂が訪れました。
誰も言葉の意味が分からなかったからです。

ヘイムダル『トールがフレイヤの代役となれば解決です』
神々『……………………ハ?(゚Д゚(゚Д゚(゚Д゚ )』

神々は唖然としました。
そして脳裏にドレス姿のトールを描いて爆笑しました。
これまでに何度も書きましたが、トールは逆立った赤毛にヒゲを生やした筋骨隆々のガチムチ兄貴です。
イケメンだらけの北欧神話では希少価値がある非美形の男神です。

ロキ『どこをwwwwwどうやったらwwwwトールが美の女神になれるんすかwwwwwwwwwwwww』
ヘイムダル『トールが恵体とはいえ巨人よりは小柄ですし、分厚いヴェールと長いスカートで体をすっぽり覆えば誤魔化せます』
トール『いや…絶対キメェだろソレ…、俺はそんなのやりたくねーよ』
ヘイムダル『武力行使も盗み出すのも無理ならば、代役を立てて潜入するしかありません』
トール『そりゃそうだがよ、女装なんて男らしくねーよ…』

最近、日本の一部層では『男の娘(オトコノコ』とか称する女装男子が人気を集めているらしい(??)ですが、古代北欧社会において同性愛・女装は御法度行為。
我々の感覚とは全く異なる嫌悪感があったようです|ω・)b
そんな訳で、トールはヘイムダル案に難色を示しました。

トールを説得するヘイムダル
ヘイムダル『では敵地に貴方の妻や娘を送り込むのですか?巨人の花嫁として?』
トール『そ、それは絶対にできねぇ!!』←家族思いの神
ヘイムダル『そうですよね。そちらの方が余程、男らしくないでしょう。』
トール『うー。。。』

ヘイムダルは巧みな話術(?)で、徐々に脳筋なトールを諭してゆきます。

トール『でもよう、俺は武器が無いんだぜ?ソロで乗り込んでどうすんだ。。。』
ヘイムダル『巨人が祝言を挙げるというなら、そこにチャンスがあると思いませんか?』
オーディン『うむ』
ロキ『ハッ…!Σ(゚Д゚)』
ヘイムダル『その婚儀の場にはトール、他の誰でもなく貴方が行くべきです』
トール『な、なるほど。。。』

ちょっと分かりづらいですが、『祝言を挙げる』←ココは伏線です(・ω・)
最終回で出てくるから覚えておいてね><ノ

急にノリ気になったロキ
ロキ『何を迷うことがある、トール!アースガルドの平和のためにお前が行くべきだ!(`・ω・´)+』
トール『なんで急に大賛成なんだよ、叔父貴…』

当初、女装案に爆笑したロキは何故かものすごくノリノリで同意し始めました。
ロキとヘイムダルはガチで戦って以来(第8話)、お互い密かに闘志を燃やすライバル関係にあります。
ロキの性格からすると、好敵手の策なんて仮に名案でも、わざとらしく嫌な顔をしそうなものですけど…。
彼が賛成に回った理由は次回明らかにします(*’ヮ’)n

オーディン『なかなかの上策だと私も思うぞ』
トール『お、親父まで。。。親父が女装禁止って決めたんじゃねーか;;』
オーディン『他に妙案が無いのだから仕方無かろう。今回は特別に許す』
神々『トールがフレイヤの代役となって巨人国へ行くのが一番良いと我々も思います(´∀`(´∀`(´∀` )』
オーディン『全会一致で可決だな!という訳でトールよ。嫁に行って来い
トール『Σまじで!?まじで俺に女装させるのか!!!?』
神々『まじで(´∀`(´∀`(´∀` )』

こうしてあれよあれよと言う間に、非イケメンのガチムチ神トールが美の女神に扮して巨人国へ潜入!という無謀な作戦が強行採決されたのでした。
いくら巨人が馬鹿でも、果たしてアーノルド・シュワルツェネッガーとマリリン・モンローを間違うだろうか…?
成功率が果てしなく疑問なミッションっす。

次回、『神器奪還☆トールを花嫁にしちゃうぞ大作戦』準備編!
俺の捏造を特盛でお送り致します( ´,_ゝ`)

  1. ロキは作戦が失敗してヘイムダルm9(^Д^)プギャー作戦…?
    はやく次!次!

  2. これはひどいwwwwwwwwww
    ロキの賛成も気になるから次回もお願いします!
    ついでに『男の娘』てそういう意味だったんだ、全然わからなかった

  3. うさんくさいロキの賛成理由はマテ次回(*’ヮ’)
    >Deep Sea
    『男の娘』は美少女にしか見えない少年キャラのことらしーよ。
    世の中、色々な好みの人がいるね…(‘◇’*)

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