投槍北欧神話・第35楽節 『空を旅する者と雷神・1』
投槍北欧神話・第35楽節 『空を旅する者と雷神・2』
ロキの大冒険が始まって終わった…!
そして伝説へ…
※ご注意※
今回のお話は、食前・食事中に読まない事を強く推奨します。
いいか、私は注意したからな。
苦情のコメントとか書くんじゃないぞ。
絶対だからな!
今は昔。
暇潰しに敵国ヨーツンヘイムを観光していたロキ。
彼は悪ふざけが過ぎて巨人に捕らわれてしまいました。
しかも巨人の領主ゲイルロドが彼の正体を察知したから、さぁ大変。
悪戯神は頑丈な箱の中へ封印されたのでした…。
ロキ『ど、どどどどうする俺!(゚Д゚;)』
外からロックされた箱は、内側からではどう足掻いても開きそうにありません。
ロキ『そうだ、蓋を開けてチラッと様子見とかした瞬間にマッハで逃げよう!』
ロキはいつでも飛び立てる様に身構え、じっと好機を伺うことにしました。
しかし…。
待っても待っても、箱の蓋は1mmも開きません。
ロキは真っ暗闇の中でしたが、外界では昼が終わり、夜を迎え、朝が来て、また昼が過ぎ…。
事態は何の変化も無く、時だけが幾日も過ぎたのです。
ロキ『……』
ロキ『……もう1週間位、経ってねぇ……?^q^;』
ロキ『……』
ロキ『腹…減った…(‘A`;)』
ロキはアースガルド最高峰の大飯喰らいです。
水一滴すら無い箱の中、とてつもない空腹感に苦しみました。
そして大食漢であるがゆえ、実に恐ろしい展開が彼を待ち受けます。
ロキ『うっ…うぅぅ…(‘A`;)』
飢えとは別の苦痛に苛まれ始めたのです。
その苦痛とは…!
ロキ『う…』
ロキ『うぅ……』
ロキ『うぅぅ………』
ロキ『うんこしたい!!!( ̄□ ̄;)』
彼のブラックホール級な胃腸には、とんでもない量の消化物が蓄えられていました。
つまり、うんこ材料です。
たくさん食べる=うんこも盛り沢山。
この生命の真理は神であっても変わりません。
自然の摂理に抗えなかった彼は……
ロキ『ああっ、もうダメッ!ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! いやああああっっっ!!(以下略』
大量のうんこを盛大に漏らしました。
脱糞です。
最高神オーディンの義弟にして、両性具有の美貌を持ち、奸智に優れ、軍神ヘイムダルの好敵手と謳われる、いずれ神々の国に破滅をもたらす反逆の神は、脱糞をかましたのです。
お前はそれでも神か!!
ルシフェル的ポジションの自覚ねーのかああああああ!!!
狭く、空気孔も無い箱の中で、彼の体は自分のうんこまみれに。
ここで最も重要なのは、ロキがハヤブサ姿だったこと。
つまりフリッグ様のファルコンローブを身に着けたまま!
お前、最高位女神の激レア装備を纏いながら、何やってんだよ。。。
ロキ『頑張れ、頑張れ俺っ…!必ずチャンスはある…!。・゚・(ノД`)・゚・。』
みじめ極まりない状態で、ロキの肉体と精神は大ダメージを負いました。
それでも成す術はありません。
時は無情に過ぎ去るばかり。
とうとう何のチャンスも到来せず…。
3ケ月の時が経った…。
ロキ『ウッ…うぅ…うぐぐ……!し、死ぬっ…!(‘A`)ハァハァ』
ロキはシリーズ冒頭と同じ状態になってました。
今度はうんこの海で飢え死に寸前。
マジで死の淵です。
アースガルドで大人しくしてれば良かったのにね。
哀れな悪戯神が羽ばたき一つもできなくなった頃。
ゲイルロド『クックックッ、そろそろ自分の名を名乗りたくなったかの?』
ようやくゲイルロドは箱を開けて、ハヤブサを取り出しました。
しかし息も絶え絶えのロキには、とても脱出を図るだけの力は残されていません。
ゲイルロド『お前は何者なのだ!』
ロキ『う…うぅ…』
巨人は弱り切った捕虜を厳しく問い詰めます。
ゲイルロド『まだ答えんか。もう少し素直になるまで、箱にポイじゃな!』
この声にロキは心底、震え上がりました。
再び、うんこボックスに詰め込まれたら、本当に餓死してしまうと思ったのです。
最早、彼の選択肢は一つだけ。
ロキ『ロキです…(‘A`)』
飢えとうんこ臭の恐怖に負け、遂に正体を明かしてしまったのです。
ゲイルロド『ロキ?あの裏切り者のロキか!』
ロキ『は、はい…』
ゲイルロド『よし、殺す』
そうです。
大人しく自白したものの、巨人の恨みを買いまくってる彼が無事でいられる訳ありません。
どっちに転んでも絶体絶命!
…かと思われましたが…
ゲイルロド『…と言いたいところだが、裏切り者よ。ワシの命令を聞くんなら、長生きさせてやるぞ?』
ロキ『や、やらせていただきます…(‘A`)』
ロキをギリギリまで追い詰めた上で、取引を持ちだしたのです。
すげぇデジャヴ。
イドゥンの林檎編でも、こんな感じでしたね。
ゲイルロド『クックックッ、そうこなくてはな!では早速…』
ロキ『あ、あの…』
ゲイルロド『何じゃ、裏切り者』
ロキ『その前にお願いがあります…(‘A`)』
ロキ『ばくばくむしゃむしゃぱくぱくもりもりがつがつもぐもぐばりばりぼりぼりぐびぐびごっくん!!』
ギャルプ&グレイプ『アンタ、捕虜のクセに食べ過ぎじゃないの…?』
ロキ『うめぇ、うめぇ!ネーチャン達の顔はマズいけど、メシはまじでうめぇ!』
ギャルプ&グレイプ『うるさいっ!!!』
何という事でしょう。
ロキは悪の巨人にメシをたかっていました。
こいつにはプライドが存在しないのか。
空腹度MAXだった神は、3か月ぶりのゴハンをあっという間にたいらげてしまいました。
ロキ『はーっ、食った食った!そいじゃ、お邪魔しました~(*’ヮ’)ノシ』
ゲイルロド『待たんかい』
ロキ『あ、やっぱり…?(;’ヮ’)』
ゲイルロド『お前の命とメシの代金を払って貰おう!』
ロキ『ふぇぇ><;』
こうしてゲイルロドは解放の条件を述べ始めました。
ゲイルロド『雷神トールだ。奴をこの館に連れて来い!ミョルもメギンも装備しない状態でな!』
ロキ『な、何ィ~~!?』
トールは”巨人キラー”の二つ名を称される最強軍神。
巨人にとって不倶戴天の敵です。
そのトールを丸腰で伴え!とは、もちろん暗殺が目的。
…巨人成敗を職務とするトールが、武器・防具無しでノコノコと敵地にやって来るでしょうか?
ロキ『えっとぉ~、もうちょっとこう…簡単なミッションをですね…(*’ヮ’)』
ゲイルロド『やらねば死ぬまで箱詰めだ!!!(ギロリ』
ロキ『は、ははははいっ!!やりまーーす!!!。・゚・(ノД`)・゚・。』
とってもいつものパターン。
ロキは命惜しさで、義理の甥トールを差し出す約束を交わしたのでした。
一時的に解放されたハヤブサロキは、巨人の館を飛び立ちます。
遠く去って行く鳥影を見送りながら、ゲイルロドは思いました。
ゲイルロド(もうすぐだ…。もうすぐ無念を晴らしてやるぞ、我が友よ…!)
おっと、これは…。
次回、投槍北欧神話・第35楽節 『空を旅する者と雷神・4』に続きます。
いよいよ件の雷神様も登場するよ!
ロキ3カ月もよく耐えましたね><
ゲイルロドさん一時的にとはいえ、
ロキ解放しちゃってよかったんだろうか…!
* はこのなかにいる *
の元ネタ的に自分と同じ年代なのかなと勘繰りながら、
次回を楽しみにしていますw
SNSからようこそいらっしゃいました(*’ヮ’)
ロキ大食漢で備蓄栄養が多いから、
しぶとく生き残ったのかも知れません。
解放後のロキがどーすんのかは次回をお待ちください。
> 年代
永遠の17歳です!!!!1
面白すぎるwww
この調子で続きオナシャス!
┃電柱┃_・)ジー
> ロッキー山脈様
アリガトウゴザイマース(*’ヮ’)
続き…続きは…多分、年内に…。
> @銀花様
┃電柱┃ミ ササッ