★第31夜★若きチュールの悩み

鮮やかな推理が冴え渡る。


↓先にコッチを読んでね(^ω^)

第44楽節『神々の酒宴・1』
第44楽節『神々の酒宴・2』
第44楽節『神々の酒宴・3』
★第30夜★巨人って何なのさ

投槍北欧夜話『このホラ話はフィクションです。 実在の神話や神様とは関係ありません。 とってもファッキンな内容です。』


今は昔。
鍋を求め雷神トール&軍神チュールは巨人国ヒュミル邸を訪れました。
しかし祖母や父ヒュミルは里帰りした出奔息子に辛く当たります。
刺々しい空気の中、トールは豪華な夕食を喰い散らかしたのでした。
空気読めよ。


チュール『いやぁ、見ているこちらが気持ち良い程の食べっぷりでしたよ。父のあの顔ときたらwww』
トール(チュールが裏切ったのって100パー、あの親父さんのせいだよな…)

ほとんど嫌がらせみたいなトールの胃袋を、チュールは褒めちぎりました。
御馳走に目の眩んだトールでしたが、そこは家族思いの神様です。
流石にチュールと血族の不仲っぷりを気がかりに思いました。

トール『お前って養子か、お袋さんの連れ子かなんか?』
チュール『いや、残念ながらアレは正真正銘の実父です』
トール『へ、へぇ~。。。』
チュール『フッ、アレに似なかったのは不幸中の幸いでしょうね』

人間から信奉される軍神チュールは、主神のために片腕を失う事すら厭わなかった立派な男です。
ボスモンスター級であるヒュミル氏の面影は全然ありません。
不思議です。
雷神も不思議だなぁと首を傾げました。

トール『あのさー、お前の親御さんって…』
チュール『ん?』

牛を2頭も平らげた彼は胃に血が集まっていたのか、頭の巡りが悪くなっていました。
そこで、ついウッカリあの両親を見て誰もが疑問に思う事をクチにしてしまったのです。

トール『身長差すげーけど、どーやってお前を作っ…』

チュール『あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!』

トール『Σえっ!!?』

トールが質問を言い終わらないうちに、突然チュールは苦しみ始めました。
激しい煩悶の中、在りし日の思い出が走馬灯の如く、チュールの脳裏を駆け巡ります。


チュール『ママ~、赤ちゃんはどうやって作るの~?』
チュール母『赤ちゃんはねぇ~、大好きな人と仲良しになると~、コウノトリさんがプレゼントしてくれるのよ~』
チュール『じゃあママはパパと仲良しなんだね~!』
チュール母『そうよ~、うふふ
チュール『わ~いわ~い♪』


チュール『どういうことなの…』


チュール『ゔ、ゔぐお゙お゙お゙、忌まわしい!穢らわしい!おぞましい!あ゙っあ゙あ゙っ…』
トール『おい、しっかりしろ!?』

何かチュールの苦痛は臨界点を突破しました。
そして…!

 

 


チュール『空裂眼刺驚!!(スペースリパー・スティンギー・アイズ』

ドッゴォッ!!

トール(えええええ;;)

彼の懊悩はビームとなって双眸から発射されました。

チュールの祖母は頭900個の化け物。
父ヒュミル氏はすげーDV親父。
それだけでも十分にウザくて家出の理由に足るでしょう。
しかし一番の問題はきっと…

【投槍推理】
チュールは思春期くらいに己の発生過程を思案してグレた。

誰もが通る道とはいえ、ヒュミル家はちょっと別格すよね。


チュール『ハッ、私は一体何を?』
トール『気ィ付いたか;;』
チュール『ご、ごめん。急に気分が悪くなってしまってね…』
トール『お、おう。。。』
チュール『それで何の話でしたっけ?何だか頭痛が…』
トール『いやいやいや!何でもねーから、もう寝ようぜ;;』
チュール『??』

後に雷神は…


トール(チュールって意外と親父似じゃね?)

…と思ったけど、流石に胸へしまったそうな。

勇猛果敢の誉れ高い軍神チュール。
彼はもしかすると、キレたら目からビーム発射できる男…かも知れない。

 

【おまけ】

チュール母『あら~、賑やかだこと~。枕投げでもしてるのかしらぁ~?パパに似てワンパクなんだから~★』

ママから見てもパパ似だった…かも知れない。

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神様がエロ本を広げている図なんか作って天罰が当たらないか心配です。
このブログが急に消滅したら察して下さい。

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