第7楽節『天の双狼』

今回は競争率の高い、あのMVPモンスターのお話です(*’¬’)


今は昔。
悪戯者の神様ロキが一人でお散歩をしていた日のこと。
人間界ミッドガルドから東に位置するヤルンヴィド(鉄の森の意)の小道を歩いていると、ロキは道端に何だかデカイ物が落ちているのを発見しました。

鉄の森をお散歩中のロキ
それは鉄の森に棲む巨人女の心臓でした。

ロキ『おっ、ハツだ!ちょーどハラ減ってたんだよね(*’¬’)イタダキマース』

食いしん坊なロキは巨人の心臓をペロリとたいらげたのでした。
おなかは膨れたのですが、しばらくすると猛烈な腹痛が彼を襲いました。

ロキ『Σぐはぁああぁああ、痛ェェ!やっぱ火ィ通さなかったからか…って、アレ?』

それは凄まじい痛みでしたが、消化器系異常による腹痛ではありません。

ロキ『や、やべぇ。これ 陣痛 だ…!うっうまれるー!(;´Д`)ヒッヒッフー』

しばらくお待ち下さい
*『ホギャアホギャア!!。・゚・(゚´Д`゚)・゚・。』
*『ホギャアホギャア!!。・゚・(゚´Д`゚)・゚・。』
ロキ『わーい、可愛い双子の赤ちゃんが生まれたぞーヽ(*’ヮ’)ノ』

こうして巨人の心臓を食ったロキから生まれたのが
スコール・ハティ誕生
スコール、ハティと呼ばれる双子の狼です。

……なんだこの話……(´Д`;)
なんで心臓を食ったら妊娠するんだ…。
しかも生まれたの狼だし…!
意味分からねえええええええ/(^o^)\
ロキが女に化ける能力があるとか以前の問題でしょ…。

とに…かく…。
スコール(嘲笑する者)、ハティ(憎悪する者)と名付けられた狼は、その名前の通り大変邪悪で獰猛でした。
彼らは天に駆け上り、スコールは太陽神ソールを、ハティは月神マーニを喰らおうと追いかけ回します。
さすがロキが拾い食いで産んだ子供だけありますね。
太陽と月を食べたくなるって、一体どういう食欲。

ソールとマーニは東から西へと毎日逃げるのですが、ときどき狼達に追いつかれることがあります。
それが日蝕と月蝕です。
太陽と月が空から隠れるのは、狼に追いつかれて食われかかってるんですね(ノ∀`)

空の追いかけっこは何百年、何千年と続きますが、やがてソールとマーニは狼に捕らえられ、その牙の餌食となってしまいます。
それはこの世界の終わり、ラグナロクの始まりの時。
太陽と月を失い暗黒と化した世界で、神々は最後の戦いへと繰り出してゆくのでした。

【ハティ解説】
ハティの三日月マーク
月を追う狼なので、RO版ハティは眉間に三日月マークが描かれているのですね。
スコールというMVPが実装されるかは不明ですが、その時はきっと眉間に太陽マークがついた狼グラフィックになると思います。

ハティ親子
ハティベベ(※神話には登場しない)もオデコに月マークがあるよ。

子連れってことはハティは♀なのでしょうか。
神話を読んだ時は♂だとばかり思ってましたが、産みの親が性転換可能なロキだし、巨人の心臓を食べて産気づいたとか謎な生態だから性別なんて関係ないのかも。

RO版ハティは氷のボディですが、神話中にその様な表現はありません。
俺が読んだことないだけなのか…?

超想像ですが、これは『スコールとハティの正体』が理由かも知れません。
古代北欧人が空に見た狼とは『幻日』『幻月』という気象光学現象のことらしーです。

幻日
幻日・幻月は、太陽や月の横(22度ハロ)に現れる虹に似た光帯です。

↑の画像はショボイけど、とっても美しい光現象ですので是非ググッて下さい。
北欧だけでなく、英語圏でも幻日の光を『sun dog』って呼んだりするんだよ(*’ヮ’)
西洋人には犬っぽく見えるのか…。

この虹みたいな光は、太陽光or月光が『雲を形成する氷晶』によって分光されて発生します。
そう、氷!!
氷が原因で起こる幻日・幻月が正体だから、ハティが氷狼なのかも???
ウワー、こじつけ臭い。
ミョンジン氏とグラビティ社の開発者に本当のところを聞いてみたいです。

日蝕・月蝕・幻日・幻月…現代では天文原理を科学的に説明できますが、大昔の人は空を仰ぎながら『あれは妖魔の仕業だ(;´Д`)』と気を揉んだんでしょうね。
日蝕・月蝕はレアな天体ショーですが、幻日・幻月は日本でも年に数十回は観測できるそーなので、皆さんも空を眺めてリアルハティを探してみましょう(*’ヮ’)ノ

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【追記】
スコール&ハティの出自については諸説ありますが、一番好きな話を紹介しました(*’¬’)
他の説:
 ・ロキが巨人の女にフツーに産ませた説
 ・ロキの孫説
 ・ロキの血はそもそも関係ないよ説

ROハティが氷狼な理由はマジに分からなかったんで、御存知の方は教えて下さい(ノ∀`;)トホー

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