第8楽節『炎の首飾り・1』
第8楽節『炎の首飾り・2』
第8楽節『炎の首飾り・3』
ブリーシンガメン編はこれで最終回です(*’ヮ’)
今は昔。
悪戯者ロキと門番ヘイムダルが壮絶な戦いを繰り広げた、その朝。
セスルムニルに美しい悲鳴が木霊しました。
フレイヤ『Σブリーシンガメンが無ーーーーーーいッ!!!?』
起床したフレイヤは肌身離さず身に着けていた装備が盗まれたことに気づき愕然としました。
すぐさま屋敷を調べると、どこにもこじ開けて侵入した形跡はなく、内側から正面玄関の鍵が開けられています。
ただの泥棒ではない、何か妙な力を持った人物の仕業だと分かったのです。
フレイヤ(…ロキだ…。こんなことをやるのはアイツに違いないわ;;)
普段から素行が悪く、魔法や変身術に長けたロキが犯人だと、彼女は直感しました。
ロキって、どんだけ人望ないの…。
窃盗行為を直訴するべく、フレイヤは残影連打でオーディンの下に向かったのです。
フレイヤ『オーディン様、昨夜ウチに泥棒が入ったんです。・゚・(ノД`)・゚・。』
オーディン『ほぅ…』
ロキ(来た来たwwこれからどうなるのか見モノだぜ(`∀´)ウケケ)
クロークでwktkしているロキの側で、フレイヤは盗難被害について切々と訴えます。
フレイヤ『絶っっ対にロキの仕業です;;アイツは神の風上にも置けませんわ;;』
ロキ(この女、俺をそういう目で見てたのか…。実際そうだけど(゚∀゚)エヘ)
フレイヤ『女神の寝室に忍び込むなんて、いやらしい;;;』
ロキ(おっぱいごちそうさまでした!!(゚∀゚)エヘ)
しばらくフレイヤの話に耳を傾けていたオーディンでしたが、おもむろに立ち上がり、女神にこう言いました。
オーディン『盗まれた品というのは、この首飾りのことかな?(ドーン!』
フレイヤ『!?なぜオーディン様がΣ(T□T;)』
オーディンとロキが裏で繋がっていることなど露ほどにも知らないフレイヤは、唐突にブリーシンガメンを見せられて気が動転しました。
オーディン『ロキが神の風上にも置けぬと言ったが、いやらしい方法で装備を手に入れたのはお前の方ではないかね?』
フレイヤ『Σギクッ!?……な、何のことやら;;』
オーディン『ほーう、これを見ても同じことが言えるかな? [証拠SS]』
フレイヤ『こ、このSSは…!?Σ(T□T;)』
オーディン『我が玉座フリズスキャルヴの千里眼に見えぬ物など無いのだ(キリッ』
ロキ(ちょwwおまwwwww本当は俺の手柄だろwwwwwwww)
フレイヤ『うぅ、お見それ致しましたorz』
小人との援交した動かぬ証拠を突きつけられてはシラの切り様もありません。
フレイヤは大人しく援助交際の事実を認めたのでした。
オーディン『宝石欲しさに下賤な小人と援交などろくでもない。しかも四人も相手に恥ずかしくないのかね。お前は神々の名に泥を塗ったのだぞ。父親のニヨルドや故郷のヴァン主神が知ったら、一体どれほど失望するだろうか。ああ、こんなに情けないのは天地開闢以来、初めてのことだ。お前はロキの素行を馬鹿にできる様な立場ではあるまい。仮にも主神と勢力を二分する女軍神がブサメンの小人と援交などと知れたら、敵の巨人族にまで笑い者にされてしまうわ』
(ウワァ、また『長くて読む気なくす』って言われる(‘A`))
頭を垂れるフレイヤに『私だってフレイヤにあんなことやこんなことをしたかったのに!』というオーディンの八つ当たりを兼ねた、怒涛のお説教ラッシュが炸裂。
知識の神として『弁論』も司っているので、喋り出すとクソ長いです。
…オーディン自身も第1話で詩の蜜酒を奪うために色仕掛けを敢行したので、説得力は皆無ですが。
オーディン『良いか!武神たる者、常に襟首を正してだな…』
フレイヤ(アンタだって女関係だらしないじゃない;;;)
きっとフレイヤも『お前が言うな!!』と反論したくて仕方がなかったでしょう。
しかし肝心のブリーシンガメンが主神の手に握られていては、黙って耐えるしかありません。
オーディン『ブリーシンガメンを返して欲しければ、真面目に軍神の仕事をするのだ!』
フレイヤ『ううぅ、頑張ります。・゚・(ノД`)・゚・。』
ロキ(ざまぁwwwっうぇwwっうぇwwwっうぇww)
お出かけシーンをロキに見つからなきゃ、怒られることもなかったでしょうにね(TωT;)カワイソ
それからフレイヤは人間界ミッドガルドへ出向き…
20の属国を支配する大国同士に戦争を起こさせました。
彼女が魔法をかけたので、兵士達は死んでもすぐに蘇って戦線復帰します。
血みどろの戦いは何百年も続くのでありました。
軍神こわい。
こんな仕事なら不真面目でいいよ…。
人間界にとってはヒジョーに迷惑な話ですが、フレイヤの猛烈な仕事ぶりを見て主神は大いに喜び、ブリーシンガメンを返却しました。
ROのフレイヤ像の胸元にあるのは、きっとブリーシンガメン。
美の女神フレイヤは世界一美しい装飾品ブリーシンガメンを纏ってパーフェクト美人となったのでした。
彼女の守護を受けた戦士達は…
戦士A『フレイヤ様、その首飾り超似合ってます!(゚∀゚)』
戦士B『マジ美しいっス!(゚∀゚)』
戦士C『フレイヤ様のために頑張って戦います!(゚∀゚)』
戦士D『ふれいや!ふれいや!(゚∀゚)o彡゚』
…と、こんな風に活力を得たそうな。
めでたし、めでたし。
【ブリーシンガメン事件の波紋】
フレイヤが真面目に働き、オーディンの機嫌も元通りになって、アースガルドには平和な日常が戻って来たかの様に見えました。
しかし水面下では…。
ロキ『くそぅ、傷がまだ痛むぜ。ヘイムダルの野郎、いつかギッタンギッタンにしてやる!』
ヘイムダル『ロキか…。ただの遊び人かと思えば、なかなかやるではありませんか。フフフ…』
ブリーシンガメンを巡って戦った二人は、お互いを好敵手として意識する様になったのでした。
雌雄を決するべく、再び剣を交えるのは最終戦争ラグナロクの時。
敵同士として対峙したロキとヘイムダルは一騎討ちとなるのですが…。
まぁ、それはずーっと先のお話。
色んな意味で男達の心に火をつけた炎の首飾り・ブリーシンガメンの物語は、これでオシマイ。
また別の神話でお会いしましょう(*’ヮ’)ノシ
とても楽しい読み物です!
らぐなやってたから懐かしい!
もり様
ありがとうございまーす(*’ヮ’)ノ
ROネタを基にしてるので、既プレイの方にはなじみやすいかと思います。
またお越しくださいませ。