第44楽節『神々の酒宴・5』

ハートフル里帰り、いよいよクライマックス!

第44楽節『神々の酒宴・1』
第44楽節『神々の酒宴・2』
第44楽節『神々の酒宴・3』
第44楽節『神々の酒宴・4』


今は昔。
雷神トール&軍神チュールの神様コンビは、でっかい酒鍋をGETするために、チュールの実家へ訪れました。
巨人ヒュミルは目からビーム出すわ、トールVSヒュミルの釣り対決になるわ、何でかトールVSヨルムンガンドの伝説の戦いが繰り広げられたり、割とカオスな展開になったんだそうな。
こんなんで本当にお鍋を獲得できるんでしょーか。


ヒュミル(おのれ~~、この糞ガキ~~!)

華麗なフィッシングテクを見せつけようと思っていたヒュミルは、予想外の展開に超イライラしていました。
船が岸辺に着くと、帰宅までせめてコキ使ってやろうと、今度はこう言ったのです。

ヒュミル『舟を陸に運ぶ係と、クジラを家まで運ぶ係、好きな方をやれぃ』
トール『ん?舟とクジラ?^^』

ヒュミルの問いかけにトールは……


トール『ぜんぶ俺が運んどくぜ♪』

何と舟もクジラもいっぺんに担いでスタコラ歩いて行ったのでした。
うーん。合計何トンあるんでしょう。

ヒュミル(何なんじゃ、この糞ガキ!!)

巨人は余計に機嫌が悪くなってしまいました。
俺が思うに、トールは実父オーディンから結構すごい目に遭わされてるので(過去ログ参照)、世界で一番クソ親父耐性が高い。
きっとこの程度では、どーって事ないのです。

さてさて。
ヒュミルさんの釣り中にママと作戦会議してた(?)チュールさん。
父が帰宅するなり、意を決して本題を切り出しました。


チュール『父さん、単刀直入に言います。我々に醸造鍋を下さい』
ヒュミル『フン。どうせそんなこったろうと思ったわ』

家出息子&無遠慮なトールに散々イヤな思いをさせられたヒュミルさん。
当然、申し出に良い顔をしません。

チュール母『せっかくの里帰りよ~。酒鍋をお土産に持たせてあげましょうよ~★』
ヒュミル『酒鍋……酒か……』

ヒュミルは何やら思いついた様子です。


巨人親父はすんごい高級品っぽい脚付きのグラスを取り出しました。
きっと取っておきの酒を開ける時とかに使うやつでしょう。
そしてグラスをトールに突き付け、言ったのです。

ヒュミル『若いの!お前は腕っぷしに大層自信があるようじゃな』
トール『まー、それほどでもあるけどなー^^』
ヒュミル『ならば、このグラスを割ってみせよ』
トール『えっ、こんな高そうなのをか?』
ヒュミル『何じゃ、ちっぽけなグラス1つ割れんのか?これを割れば鍋はお前らにくれてやるぞ?』
トール『おっし、貸してみろ』
チュール『……』


トールは大きく振りかぶり、グラスを柱めがけてブン投げます。

すると!


剛速…いや、剛速盃が激突した柱は音を立てて砕け散りましたが、肝心のグラスにはキズ一つ付いていなかったのです。
どうも普通のグラスではない模様。
てか、ヒュミル邸の柱、折れまくってますけど、耐震性能とか大丈夫でしょうか。

トール『ま、マジかよ~~?!』
ヒュミル『ガッハッハッハ!どーした小僧、割るのはグラスの方じゃぞ?ww』
チュール(クソ親父め…)

(WIS)
チュール『母さん、予想通りだ。象が踏んでも壊れない魔法のグラスを出してきた!』(※投槍設定)
チュール母『パパの切り札ですもの~。トール様、あのね~ゴニョゴニョゴニョ……』
トール『えっ』

チュールママは神々にこっそり耳打ちしました。
トールは何やら戸惑っています。

続きまして第二投!
トール投手、大きく振りかぶって、投げました!
今度の目標は柱ではなく……


ヒュミル『ギャアアアアアアアア!!』

何とグラスはヒュミルの頭にジャストミート!…からの木っ端微塵!
ひっでぇ/(^o^)\
実は先程のナイショ話で……


チュール母『パパは超★石頭だから~、グラスを頭にぶつけちゃいましょ~

というママの大作戦が伝授されていたのです。
北欧神話の奥様方って、夫の扱いがぞんざい過ぎませんかね。

【良い子の皆さんへ】
よそのお家に遊びに行った時、友達のお父さんにコップを投げてはいけません。
友達のお母さんがやれって言ってもダメ!ゼッタイ!

超硬質グラスをトールの馬鹿力で投げつけられたヒュミルさん。
一般人だったら即死しそーですが、ちゃんと生きていました。良かったね。

ヒュミル『グラスが…秘蔵のコレクションがァァ~~ッ!』
チュール『約束は果たして貰いますよ、父さん』

どっちかって言うと、ヒュミルは頭に受けた物理ダメージより、グラス破損による精神ダメージのが大きかったり…。
作戦の酷さはともかく、トール&チュールの神様ペアはお目当ての酒鍋を獲得したのです。
Congratulation!
おめでとう……!おめでとう……!

しかし……

ヒュミル『ああ、鍋は持って行くが良かろう。持って行けるものならな!』
チュール『うっ。。。』

チュールは巨大鍋の取っ手を握り、力を込めてみましたが、全く持ち上がる気配がありません。
軍神とは言え、チュールさんは隻腕だしね。しゃーない。
つー訳で真打ち登場です。


トール『オラァ!!』

……(´Д`;)
またクソ画像が爆誕してしまった。

えー…、はい…この持ち上げ方は公式設定です。
トールは伏せられた鍋の中に入り、すっぽり被った形で鍋底を持ち上げ、鍋の取っ手は彼の足元でチャリンチャリンしてたのだそうな。
ドット絵を改変しよーとして諦めた結果がこのザマよ。

トール『じゃあ鍋もらってくな!あざーす!』
チュール『そーゆーことで^^』
ヒュミル『…………』

トールの超怪力の前にはこんな嫌がらせ、屁でもないですよね★ミ


チュール『さ。鍋さえ手に入れば長居は無用。帰りましょう』
トール『おう。さっさと山羊ん所に戻ろうぜ』
チュールママ『あ~ん★チュールちゃん、もう帰っちゃうの~?ママ、寂しい~っ』
チュール『あぁ、うん……。今度、手紙でも書くから……』

神々は戦利品を携え、来た道を辿り始めました。
しかし幾らも歩かない内に、後方から不穏な気配を感じ、トールは後ろを振り返ります。
もうもうと立ち昇る土埃の中に見えたのは…


化け物A『殺せーーー!奴らを殺すのだーーー!!』
化け物B『うおおおおおおお!!!』

大量の頭をびっしり生やした化け物が猛烈な勢いで迫り来る姿でした。きんもー☆
彼らはもちろんチュールさんの血族です。

チュール『やはりそう来るか…』
トール『へっ!試験なんて、まだるっこしい事しねーで、最初っからそうすりゃ良いのによ』

雷神トールはミョルニールを構えます。


トール『どーすんだ、チュール?お前の家族だろ?』
チュール『フッ。私はアースガルドの軍神チュールですよ?向かって来る巨人に情け容赦は―――不要!』
トール『よっしゃあ、行くぜー!!!』

まぁ、原作にこんな台詞は無いんですけど(*’ヮ’)
ここで戦ったのはトールだけのよーです。
いつも通りトールの怪力無双で薙ぎ払われ、あっという間に頭いっぱいマンは死体となって転がったのでした。
チュールは…うーん…、いくら正当防衛でも血族を直接手にかけるのは倫理的にどーよ?ってなるんで、バフ支援でも回してたという事にしましょう。

さて。
ここで大きな問題があります。

この追手の中にヒュミル氏は含まれていたのか、いないのか?
俺はずっとヒュミルも襲撃して来たと思っていたんですが、よ~~く本を読むと『頭をたくさん生やした巨人達』としか表現されてません。
悩んだ末、ヒュミルは襲撃不参加とゆー事にします。
個人的にヒュミルさんの事が好きなので、ぜひ生きていて欲しいとゆー願いを込めて…。


ヒュミル『うえーん、ワシの大事な宝物が~~TT』
チュール母『うふふ~

ヒュミルは神と敵対する巨人とはいえ、今回の話に限っては割と被害者って気がします。
強面のオッサンだけど、目からビーム以外は特に悪事を働いてる訳でもないんだよね。

【ヒュミル被害リスト】

  • トールに牛2頭を完食される
  • 雄牛ヒミンフリョートの首をちぎられる
  • トールに釣り勝負で完全敗北→プライド破壊
  • トールに荷物持ちで完全敗北→プライド破壊
  • グラスを割られる
  • グラスで頭部に打撃
  • 醸造鍋を取られる
  • トールに一族を殲滅される

神様のが侵略者ポジションだろ、これ。
そして最大の痛手は……


息子チュールを神様陣営に獲られた事でしょう。
チュールは現実世界で人間にめっちゃ信仰された軍神。
ラグナロクでも命を賭し、勇敢に戦う立派な男です。
ヒュミルさんだって、本当は息子をいっぱしの巨人戦士に育てたかったはずさ!

ヒュミル(うぅっ、ワシの…ワシの息子~返して~~TT)
チュール母(あらあら…

俺の予想では、この後ヒュミルはめっきり老け込んで、大人しいジジィになってる。


チュール母(行きなさい、チュールちゃん。ママはいつだって貴方を応援しているわ~。
例え行く手にどんな運命が待ち受けていても……

こうして軍神チュールのハートフル里帰りは幕を閉じたのでした。
待望のお鍋を携え、次回『神々の酒宴・6』よーやくシリーズ最終回(・ω・)ノ

  1. 台風でオーディン様思い出して来てみたら更新ありがとうございます!

    全然ハートフル違うwとか思ってたのに終盤でほろりとしました(ノД`)
    家族の件とか彼らが未来を知っている点とか考え出すとなんか色々切ないですね……
    そして今回も素敵なマウス絵爆誕に爆笑しました!
    その後の持って帰ってる絵もシュールで最高ww

    1. こんにちは。すごい台風でしたが、お変わりないでしょうか。

      ちゃんとハートフル里帰りです。捏造成分多いけど()
      画力を差し引いても、この運搬方法が公式な事に震えます。
      もっとこう…なかったんでしょうか…。

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