太陽と月のあらん限り。

今は昔。
神話の流れでは割と最初の頃。
ムンディルファリという巨人男の家に、とても可愛い顔立ちの娘と息子がおりました。
（※人間と書いてある本もあったよ）
彼は我が子の美貌を自慢に思い、娘に『太陽』を意味するソール、息子に『月』を意味するマーニと名付けたのだそうな。

日本人名だったら、陽子ちゃんと月（ライト）君になるかな。
巨人って、スカジ（傷を負わせる者）、ヤルンヤクサ（鉄の短剣）、グリッド（短気・激情）とか物騒な命名が多いけど、この二人は現実世界でもありそーな名前ですよね。
『ソール＝周囲を明るく照らせる様に』とか『マーニ＝闇の中でも皆を導ける様に』とか、良い意味の命名っぽいぜ。

ムンディルファリ『お前達はホントに可愛いのぅ＾＾』
ソール＆マーニ『パパ大好き～♪(・∀・*(・∀・*)』

とっても微笑ましい御家庭(・ω・)
しかし…、幸せな家族は立ち込める暗雲に気づいていなかったのです。
ソール＆マーニの名を耳にし、激怒した者達がいました。

オーディン『太陽と月を自称するとは不遜な輩め！』
神々『許すまじ！！(｀Д´#(｀Д´#(｀Д´#)ﾑｷｰ』

それはアースガルドの御歴々です。
何で神様がブチ切れたかとゆーと…

顔の見える生産者表示！

太古の昔、オーディン・ヴィリ・ヴェー三兄弟は、巨人ユミルの死体をリサイクルして人間界を創りました。
その時、炎の国ムスペルヘイムから飛んできた火花（多分、火山弾の事）を材料に、太陽や月を発明したんだそうな。

つまり太陽＆月はアースガルドの管理・所有物。
城壁事件でも、工事のおっさんが代金として『フレイヤ＋太陽＆月』を要求していました（第６話）
神々の財産から名前を拝借したので、要らぬ怒りを買ってしまったのです。

名前くらい好きに付けさせろよ、ケチ臭ぇ～(´Д｀；)
ただ、ウィルニス族がオーディン発案の開運ネーム『ランゴバルド』に改名したら戦争に勝ちまくり！って話があるので（第１１話）、本件も神様パワーの横取りに該当するのかも。

そーゆー訳で。
憤怒した神の軍勢はムンディルファリ領に攻め入り、ソール＆マーニを攫ってしまいました。
国際的拉致事件です。
名前が気に入らないんなら、せめて名付け親の方だけを狙いなさい…。
本人達に罪は無いでしょ(｀Д´)

可哀想なソール＆マーニは、屈強な軍神達の前に引き出されます。
一体、どんな仕打ちが待ち受けているのでしょう。

オーディン『お前達か、ウチの商標権を侵害しているのは～～。面を上げい！』
ソール＆マーニ『は、はい…(((ﾟДﾟ;(ﾟДﾟ;)))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ』
オーディン『おっ。噂に違わず可愛いではないか！』
神々『確かに！！(´∀｀*(´∀｀*(´∀｀*)ﾎﾜｰﾝ』
ソール＆マーニ『！？Σ(ﾟДﾟ;(ﾟДﾟ;)』

オーディンは少し考えてから、彼らに告げました。

オーディン『よーし。お前達を名に相応しく、太陽神と月神に取り立ててやろう』
神々『それなら商標利用に法的矛盾も生じませんね！(´∀｀(´∀｀(´∀｀ )』
ソール＆マーニ『エーッ！？Σ(ﾟДﾟ;(ﾟДﾟ;)』

こうして二人はアース神として召し上げられ、それぞれの名の星を守護する事になりました。
本を読んだ感じだと『神々の怒りに触れたから、懲罰的に任ぜられた』って意味合いぽいんですが…。
神様は超面食いだから、ソール＆マーニがブサイクだったら、問答無用で火炙りとか縛り首になったと思います。
顔面採用ありきの人事ではないでしょうか。

天体神の業務内容をテケトーに書き出します。

太陽＆月は馬車になっていて、ソール＆マーニは御者として空を駆け巡ります。

光系の神様だけど本人達が発光してる訳じゃなく、天体を牽引してるんだな。
俺はデコトラ的な物を想像しています(*’ヮ’)

毎日ヴァルハラから出発するらしいので、多分そこに車庫がある。
ん…、ヴァルハラは東端に位置するって事かね？(・ω・)？

この天体馬車は二頭立てで、太陽を牽いているのはアルヴァク（早起き）・アルスヴィズ（快速）という名前だそうな。
（月の方は名前が見つからなかった）

↑のグラフィックが馬じゃない点についてはツッコまないで下さい。
ROって意外と馬グラフィックが充実してないんだよね…。
ギリギリ、太陽＆月っぽいカラーリングの動物やろ？(＾ω＾；)ｾﾌｾﾌ
二頭立てじゃない点も、超獣合体して一頭に見えるんだと思って下さい。

天体部分はスゲー発熱してる様で、馬にはクールダウン用の『ふいご』が完備されてるそうな。
太陽の表面温度は約6000度、月の発光面温度は約110度なので、ソールの方が労働環境は圧倒的に厳しい(ﾟДﾟ )
ふいごの動力源は多分、車輪の駆動でやってんじゃないかな？
そんな精密機械を神様が独自開発したとは思えないんで、きっと小人や黒妖精の技術協力があったに違いない（※投槍推理です）

なお、月担当マーニには固有の業務『満ち欠け』が発生します。
デコトラ電飾の点灯配置を変える様なものだと解釈しております。

RO的には、せっかく『十六夜』ってスキルが影狼（※忍者の上位職）にあるから、マーニを影狼にしようかと思ったんだけど…忍者系は乗り物がガマ蛙になってしまうので、無難なプリーストにしておきました…(‘A`)

そして、マーニ君には固有エピソードもあります。

ある日の事。

月神マーニが地上を眺めていると、ヴィズフィンル氏（人間？）の子ヒューキ＆ビルが天秤棒で泉水を運んでいる様子が目に留まりました。
マーニはヒューキ＆ビルを天空へ連れ去り、月業務の侍従に取り立てたのです。
『ヒューキ＆ビルが月で仕えている様子は、地上からもバッチリ見える』との事なので、この二人はクレーターor満ち欠けor月虹かなんかの象徴みたいす。

ちゃんちゃん。

……(´Д｀；)
何で？何で拉致したの？？
意図がよく掴めなかったんで、マーニはアース神に攫われたせいで…

マーニ『僕は学んだ。気になった人材は拉致ってもオッケー！( ･`ω･´)+』

精神に良くない影響を受けたんだ…とゆー事にしておこう。
多分、ロキと同じで残念なタイプのイケメンなんだ。

 
ソール＆マーニの同僚っぽい神様に、昼神ダグ＆夜神ノートがいます。
ノートさんはダグ君のお母さん。
彼らも巨人国から連れて来られ、オーディンより授けられた馬スキンファクシ＆フリームファクシで空を走ってるんだそーです。
太陽＆月の発光と、昼＆夜の明度は連動してないって事か？？？
なんか詳しく書いて無くて、よー分からんかったです。
よし、黙殺しよう。

また、原作には特に記載ありませんが、金星なんかも月に似た満ち欠けを繰り返す天体。
あれも天空馬車システムなんでしょーか？？？

※金星＝フレイヤという説もあるけど、ローマ神話のヴィーナスと同一視された結果ぽいです。

他のいわゆるフツーの星々は、シアチの抉られた両目や、アウルヴァンディルの霜焼けした足の指を投棄した物だそうです。
改めて昔の挿絵を見ると、俺の画像作成センスの無さがやばい。

また、オーディン３兄弟はユミルの頭蓋骨から『空』を、脳ミソから『雲』を創ったので…お空は生ゴミまみれ？
天体神って、職場の衛生環境が酷くない？？

 
北欧の方は雪深いから、冬は天体業務オフシーズンになるんでしょうか。
ただ、緯度の高さから白夜とかあるし、季節によってはスゲー残業してそう。
毎日、世界を照らすなんて、考えただけでも大変なお仕事です。
労働環境も悪そうだし…。

しかし、ソール＆マーニにとって一番の苦労は何と言っても…

ロキが産んだ（？）狼スコール＆ハティに狙われている事でしょう（第７話）

神話の間中ずーーーっと、スコールはソールを、ハティはマーニを追い回しているそうな。
日蝕や月蝕が発生するのは、時々、追いつかれて狼に飲まれかかってるからなんだって。
ここにも唾まみれっぽい神様が！！
賢者クヴァシルに次ぐ、第２・第３の唾汁さんだ。

ゴホンゴホン。
月の満ち欠けは自発的な業務だけど、蝕はイレギュラーなんすね。
似た様な現象でも意味合いが全然違う(・ω・)

 

 

さて。
前述の通り、太陽＆月は神話初期に創造されました。
となれば、ソール＆マーニが神となる以前から、太陽馬車＆月馬車は運行していたハズです。
その時代は一体、誰が御者をやってたんでしょーか？？

俺の想像では…

オーディン『来月の天体当番を発表する！（ﾄﾞｰﾝ』
トール『俺かよ～。出張明けだっつーの。。。』
ロキ『マジ面倒くせぇ。来週ずっと雨にしろよ、トール！』　※トールは気候神
オーディン『規定の日照時間を厳守しろ』
ヘイムダル『私はビフレスト警備の任務がありますので、皆さん頑張って下さい』　←Gチャ

特に守護担当を決めず、持ち回りで運転してたんじゃないでしょうか。
アース神は旅行好きですから、365日フル稼働が必要な天体業務に専属なんて絶対に嫌がるでしょう。
嫌な仕事をたらい回してた所にソール＆マーニが現れ、『ちょうど良いじゃん♪』と丸投げしたんだと思います。

それから…。
太陽＆月事件と城壁事件の前後関係は不明ですが、仮に城壁事件の方が後だとすると…

工事のおっさん『城壁の代金にフレイヤたんと太陽＆月を下さい！ｸﾝｶｸﾝｶｽｰﾊｰｽｰﾊｰ』
フレイヤ『きもっ！！･ﾟ･(つД｀)･ﾟ･ 』

工事のおっさんは美神フレイヤだけでなく、美形ソール＆マーニも要求したとゆー事になる？
神様だけじゃなく、巨人もすっげー面食い！
えっ……いくら美形でもマーニは男だぞ。

【投槍推理】
工事のおっさん＝両刀使いの疑惑がある。

こないだからウホウホした話ばっかり書いているなぁ（詠嘆）
まぁ、おそらく工事のおっさんの目的は、御者ではなく天体馬車の方だったと思います。ｳﾎｯ。

きわめつけ。
常時スコール＆ハティが天体神を狙っているのに、特に誰も助けに行かない点から、神々のズボラぶりが伺えます。
『オーディンを丸飲みする』という触れ込みのフェンリルは封印したのにね（第１４話）
他所から敵対的にかっぱらって来た人材だけあって、諸々の扱いが雑です。

神話末期。
頑張って逃げまくっていたソール＆マーニも、とうとう狼達に捕まり、食べられてしまいます。
太陽と月を喪った世界は深い闇に閉ざされ、神と巨人の最終決戦ラグナロクに突入するのです。
しかし嘆く事はありません。
世界樹イグドラシルが焼け、大洪水で全てが洗い流された後、ソールの産んだ美しい娘（※名前不明。俺はソール２世と呼んでいます）が母の仕事を受け継ぎます。
蘇った明るい陽射しの中、また新しい生命が育まれていくのです。

そう、いつの時代だって明けない夜はないので……え？マーニの子供？それは知らない…。

め、めでたし、めでたし！

 

ROに登場する太陽＆月モチーフのアイテム。

太陽神の兜、三日月のヘアピン等など…。
残念ながらアイテム解説欄ではソール＆マーニには触れられてないので、心の中で『ソールの兜』、『マーニのヘアピン』とルビを振って読んであげて下さい。
MVPモンスターにハティがいるんだから、ソール＆マーニもこの世界にいるはずだぜ。