第1楽節『ブラギの詩・7』

蜜酒奪還作戦の後日談。

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投槍北欧神話・第1楽節『ブラギの詩・2』
投槍北欧神話・第1楽節『ブラギの詩・3』
投槍北欧神話・第1楽節『ブラギの詩・4』
投槍北欧神話・第1楽節『ブラギの詩・5』
投槍北欧神話・第1楽節『ブラギの詩・6』

すんごく長い。
相変わらず1話の長さにムラがある無計画マン。

グラストヘイム上空
今は昔。
巨人スッツングに奪われた詩の蜜酒を求め、最高神オーディンは旅立ちます。
彼は危険な大冒険の末、蜜酒を携えてアースガルドへ無事帰還。
追撃していた巨人も諦めて引き返したのでした。

その後、神々と巨人はどうしたのでしょうか?

詩の蜜酒(改)
ほとんど吐き戻したとは言え、オーディンは詩の蜜酒を摂取したため、より一層アタマが良くなったそうな。

おそらく今回の奪還作戦の主目的はオーディン自身のINT向上ではないでしょうか。
知識のためには無茶しまくる方だしね。
それからというもの、彼は神々や、功績のあった人間達に詩の蜜酒を授け、INT強化を図ったそうです。


なお、スッツングの追撃を躱す際にクチバシからちょっぴり溢れた蜜酒の滴は『御自由にお持ち帰り下さい』状態となり、パンピーでも勝手に飲めたんだそうな。
このフリードリンクは『へっぽこ詩人の酒』と呼ばれたんだってさ。
ちょっと効能が弱いんですかね?

俺はROで長らく吟遊詩人メインだったし、産廃の様な文章しか捻り出せない惨状を踏まえれば、詩才は是非とも欲しいところですが…ですが…、詩の蜜酒&へっぽこ詩人の酒は死んでも飲みたくない。

だってこれ、神々の唾⇒クヴァシルの血液⇒オーディンのゲロっていう最低の変遷を遂げた液体じゃん!
へっぽこ詩人の酒に至っては、地べたに落ちてるじゃねーか、ふざくんな。

昔は唾液で醸造とか実際に行ってたかも知れないが、現代日本人の俺は死んでも飲みたくない(`Д´;)
断固拒否だ。NGだ。
つー訳で、俺の詩人ランクは『へっぽこ詩人』のそのまた下!と確定しました(*’ヮ’)エヘ

そして…

クヴァシル復活
神々はクヴァシルの死体に詩の蜜酒を注ぎ込み、偉大な賢者は息を吹き返したのです。

クヴァシル構成物質:神々の唾100%改め、オーディンのゲロ100%

…ゴメン。
この賢者クヴァシル復活のくだりは俺の想像です。
だって、その後の説話に死んだはずのクヴァシルがバリバリ登場してるんですよ。
何の説明も無くカムバックさせるな(‘A`;)
合理的に考えると、神々が詩の蜜酒で彼を蘇生したとしか思えません。
詳しくはクヴァシル特集編で書きます(・ω・)

ともあれアース&ヴァン神族友好の証であるクヴァシルの血を取り戻し、アースガルドの神々も一安心。
良かった、良かった。

DQN小人兄弟の顛末は明らかになっていませんが、スッツングが詩の蜜酒獲得ルート・蜜酒の製造法をベラベラ喋り歩いていたので、彼らの悪行は100%神々にバレたはずです。

神々にぶっ殺された小人兄弟
言葉にするのも憚られる恐ろしい方法で神々からフルボッコにされたと俺は推測します。
残酷過ぎる末路だったから後の世の詩人達が伝承できなかったんですよ、きっと。
(…ちょっと違う考えもあるんだけど、それは長くなるから別の機会があれば…)

哀れなのは巨人スッツング。
両親は小人兄弟に殺害され、娘は敵将に手を付けられ、慰謝料の蜜酒は全部取られる…。


スッツング『この馬鹿娘ーーーー!。・゚・(ノД`)・゚・。』
グンレズ『だって格好良かったんだもーん(*ノωノ)』

仇敵とはいえ相手はアース族最高神。
前述の通りオーディンは男としてかなりイケてる部類だったと思われるので、グンレズがコロッと参っちゃうのも仕方ないですよね。

後日、スッツングはアースガルドを尋ねて来たのだそうな。

~アースガルド国境検問所・ビフレスト~
ビフレスト
ヘイムダル『こんにちは。アポイントメントはお取りですか?』
スッツング『ボルヴェルクって神が蜜酒ドロボーしてったんだ!身柄引き渡しを要求する!!』
ヘイムダル『少々お待ち下さい』

(WIS)
ヘイムダル『オーディン様、巨人スッツング氏が”ボルヴェルク”を尋ねて来…』
オーディン『知らん、知らん。ボルヴェルクなんて全っ然、知らん。追い返せ!(ガチャギリ』
ヘイムダル『あっ、あの……』
ヘイムダル(ボルヴェルクって、オーディン様の変身形態でしょうが。。。)

ヘイムダルは神国と外界を繋ぐ虹の橋の門番で、千里眼&地獄耳の神様です。
という事は、神様パワーで奪還計画の全貌を目撃していた可能性もあるよね。

ヘイムダル『コホン。えー…我が国の国民リストに該当者はおりませんでした』
スッツング『Σえー!?』
ヘイムダル『お引き取り下さい』
ヘイムダル(……か、片棒を担いでしまった……)

『悪事を成す者』ことボルヴェルク…ことオーディンは、ヤリ捨ての上にシカトを決め込みましたので、巨人はやっぱり諦めるしかなかったそうな。
門番神ヘイムダルが巨人を門前払いしたのかは知らない。ただの想像や。

【良い子の皆さんへ】
女の子とエッチな関係になって、家宝を持ち逃げした後、彼女の父親が殴り込みに来ても、知らん顔をしてはいけない。
あと、上司がやらかした悪事の片棒を担ぐのもダメ!

そういえば…

ラティでオーディンに斬りかかるバウギ
オーディンは錐(ラティ)をバウギから回収してないっぽいんですが…

以下またしても俺の想像。

スッツング&バウギ
スッツング『オメーん所で雇ってたボルヴェルクが、グンレズを騙して蜜酒を盗んでったぞ!責任取れ!』
バウギ『そ、それはアイツが勝手にやった単独犯行ですし、おすし(^ω^;)』
スッツング『オメーん家にあった錐と、穴の跡が完全に一致してんだよ!共犯だろうが!!』
バウギ『あうあう…(^ω^;)』
スッツング『ボルヴェルクの分まで、ボッコボコにしてやんよ!!!』
バウギ『違うんだって!脅されたの!仕方なかったんだーー!』

…まぁ、これは捏造会話でしかないけど、いずれにせよボルヴェルクを招きこんだバウギさんは詰め腹を切らされたと思うわ。

何より、冒頭の通り、詩の蜜酒は神や優秀な人間に配布、へっぽこ詩人の酒に至っては誰でも飲めた位なんだから、神(オーディン)が窃盗犯だって事はバレバレだったと思うんですよね。
スッツングは再度のカチコミに来なかったんでしょうか。泣き寝入りしたのかな。

神サイド・巨人サイドで見事に明暗が別れた形ですね。

 

え?ブラギの話なのに登場してない?
いえいえ、ここからです。
三日三晩のいちゃつきの末、巨人娘グンレズはお腹に新しい命を宿していました。

ブラギ
何を隠そう、その赤ん坊こそ吟遊詩人が崇拝する詩神・ブラギ!
この賢者クヴァシルの血液奪還ストーリーは、同時にブラギ誕生秘話でもあったのです。

巨人族ハーフのブラギですが、その後に何か色々あって、無事アース神族の仲間入りを果たしました。

父子の対面
父子の対面(想像)

ブラギ『父上、お会いしたかった!。・゚・(ノ∀`)・゚・。』
オーディン『あ、ああ…私もだよ…(三日でHITしていたとは…)』
ブラギ『歓喜の詩!!ララーラー♪』
オーディン『素晴らしい息子を得て、私は幸せだ…ウン…』

能力が認められたというかオーディン自身がやらかした結果だから責任を取らざるを得なかった、というのが正しいんでしょうか。

そもそも詩の蜜酒ゲットのために、グンレズと恋人になる必要が本当にあったんでしょうか?
変身能力があるんだから小動物に化けて酒蔵に侵入するとか、父親スッツングに化けてグンレズの目を誤魔化すとか、得意の魔法でグンレズに催眠術をかけて酒を奪うとか…方法は沢山あるじゃないですか。
グンレズを口説いたのは明らかにオーディン個人の趣味ですよね。
詩の蜜酒・奪還任務をダシに遊びたかっただけですよね。
どうなんですか最高神。

オーディン
オーディン『うるさい黙れ。神罰くだすぞ』

えー、オーディンのメイン担当は戦争ですが、詩の勉強も怠り無かったため吟遊詩人の守護者でもあります。
雷鳥の皆さん、ブラギと共にオーディン様も信仰しましょう。
女癖わるいけど!

オーディンの詩才を色濃く受け継いだブラギは魔力の美声を持っており、彼がひとたび歌えば草木はあっという間に生長し美しい花を咲かせました。
製造過程はアレですが、素晴らしい力を備えた神の誕生ですね!
この生命に活力を与える歌声がモチーフ化され、ROにおいては『ブラギの詩』として魔法職に活力を与えガンガンスキルを連打できる楽曲となってる訳だな(*’ヮ’)

ビフレスト
何だか複雑な生い立ちのブラギさんですが、常若を司る女神イドゥンと結婚し、神話末期までラブラブだったそうな。

めでたし、めでたし。

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