第44楽節『神々の酒宴・蛇足+謝罪篇』

お鍋争奪戦★秘話。

第44楽節『神々の酒宴・1』
第44楽節『神々の酒宴・2』
第44楽節『神々の酒宴・3』
第44楽節『神々の酒宴・4』
第44楽節『神々の酒宴・5』
第44楽節『神々の酒宴・6』

蛇足と謝罪の言葉を連ねております。


今は昔。
何か色々あって神々は巨人から鍋を強奪し、酒をこしらえましたとさ。

●メインシナリオについて●
このお話はヴァージョン違いのシナリオがあります。

【1:古エッダ版】
今回のお話は大体このヴァージョンに沿っています。
(冒頭の捏造会議やエピローグを除く)

雷神トール&チュールが酒鍋のためにヒュミル邸を訪れる
 ↓
トール&ヒュミルが釣りに出かける
 ↓
トールVSヨルムンガンド
 ↓
ヒュミルにコップを投げつけて鍋をGET
 ↓
帰宅途中に襲ってきた巨人を成敗

もう一つのパターンはというと……。

【2:スノリのエッダ版】

今は昔。
雷神トールはソロで巨人ヒュミル宅を訪問しました。
二人が海釣りに出かけたところ、トールは世界蛇ヨルムンガンドを見事フィッシング。
しかしヨルムンの化物っぷりにビビッたヒュミルは、釣り糸を切って蛇を逃してしまいます。
怒ったトールはヒュミルをぶっ殺したのでした。

めでたし、めでたし。

(´Д`;)
このVerだとトールって完全に悪い奴じゃね?
まぁそれはさておき。
元々このお話の本筋は鍋ではなく、釣りの方だったんですね~。
なおこの他にもディテールの異なる版があるんですけど、資料があんま無かったので割愛します。

釣りだけに焦点を当てるより、チュール里帰りやエーギルの酒造りというエピソードを含んだ方がおいしいよね!とゆー個人的な好みで、前者を採用しております。

●トールの相方●

本編中でも補足したけど、今回トールの相方を務めたのは軍神チュールかも知れないし、ロキかも知れない。
ロキの実家だというルートもかなり魅力的なのですが……。
彼の実父はファールバウティって名前だし(第48話)、ヒュミルと同一人物ってしちゃうのもためらわれます。

何より投槍北欧神話では『出番の少ない神様は優遇する法則』を採用してるんですね。
今回の話でチュールを欠席させちゃうと、主な出番が神話序盤に犬に噛まれて、ロキの口論で馬鹿にされて、神話末期に犬に噛まれて死ぬ……という可哀想な事になってしまう!
という訳で相方はチュールになりました。
ロキも終盤で出てきたけどね(・ω・)

そうそう。
このチュール・ロキの曖昧さのおかげで……


ロキの実家もチュール家と同じく、DVバケモノ親父&美ママというイメージを持ってます。

●チュール祖母●

頭が900個!
インパクト絶大なチュール祖母は父方なのか母方なのか。
これスゲー重要だと思うんですが、結局よく分かりませんでした。

ヒュミルの母だとすれば、ババア・親父どちらも神に敵対的で、割とすんなり受け入れられる。
しかしチュールママの母だとすると、話は一変します。
なんでこんなクソババアの遺伝子から、美しく神に友好的なママと立派な軍神チュールが突然変異発生したのか?!ってなるよね。
どっちだか気~に~な~る~!

和訳だと、父方表記・母方表記どっちも見かけたんですけど、英訳では大体『Tyr’s grandmother』としか表記ないのよね。
元々、設定ないのかも。
ん、原文?
すまん、古ノルド語の正しいニュアンスは俺にゃ分からねぇ…(^ω^;)

●襲撃にヒュミルは参加したか?●

> この追手の中にヒュミル氏は含まれていたのか、いないのか?
> 俺はずっとヒュミルも襲撃して来たと思っていたんですが、よ~~く本を読むと『頭をたくさん生やした巨人達』としか表現されてません。
> 悩んだ末、ヒュミルは襲撃不参加とゆー事にします。
> 個人的にヒュミルさんの事が好きなので、ぜひ生きていて欲しいとゆー願いを込めて…。

えー…本編でこう書いたんですけど…。
原訳英語をよ~~く読んだらtheir with Hymirって表記されていました。
※there=頭いっぱいの巨人

思いくそヒュミルさん含まれてるっぽい。
俺また間違えてたのかよ/(^o^)\


堂々と嘘を頒布して誠に申し訳ございませんでした。
巨人ヒュミル氏および関係者の皆様、嘘記事をお読みになってしまった方々に心よりお詫び申し上げます。

本編でヒュミル生存させたけど、真面目に考えたら戦死してそうですね……。
え~~と。
まぁ戦士としては再起不能になったけど、隠居老人としてヒッソリ長らえた……という事でここは一つ……。

そのうち本編を書き直しておきます。ゴメンヌ。

●ヒュミルはトールの正体を分かっていた?●

スノリエッダ版だと変身して正体を隠してるみたいですが、古エッダ版だとどうなのか読み取れませんでした。えへへ。

なお原作だとチュールママが夫にトールを紹介する際……


チュール母『人類の友フロージの敵なのよ!』

……と発言しています。
神様サイドの人物だとは分かりそうですが、巨人キラーことトール本人だとまで分かるのですかね……?

しゃーないんで、巨人サイドに正体を気づかれているのかは曖昧にしときました。
だからヒュミルさんがトールを名前で呼びかけるシーンがないのだ^q^;

これからも分からない所はふんわり曖昧にお届けする投槍精神を発揮する所存です。

  1. ヒュミル編完結おつかれさまでした。
    この話は他の話以上に意味がわからない所が多かったので、とても参考になりました。

    1. さっそく意味を間違えてる所とかありましたが、
      最後までお読み頂きありがとうございます(・ω・)

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